第92話
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そしてロイドはダドリーとの通信を終えた。
「…………エリィ。ウルスラ病院と連絡を取ってみてくれないか?ダドリー捜査官にバスの件を話してみたんだけど、病院と連絡を取って見た方がいいって言っていたし………………もし、ルファ姉の推測通りヨアヒム先生が教団の残党で今回の事件を起こしたのだとしたら………」
「!まさかバスが遅れている理由も………」
「チッ………かなりヤバイかもしれねぇな。」
ロイドの話を聞いたティオは驚いた後真剣な表情をし、ランディは舌打ちをし
「わかったわ。病院の受付に確認してみるわね。あれからヨアヒム先生がどこかに出かけていないか―――……………………」
エリィは頷いた後エニグマで通信をしたが、コール音が続くだけで誰も出なかった。
「……駄目、出ないわ。話し中というわけでも無さそうだけど……」
エニグマで通信を止めたエリィはロイド達に報告した。
「―――遅れているバスに連絡が付かない病院……そしてヨアヒム先生の教団の残党疑惑……」
「さすがにちょいとばかり、お膳立てが整いすぎてねぇか?」
「ああ――――じきに日も暮れる。急いでウルスラ病院に向かおう。バスとすれ違ったら呼び止めてそのまま乗せてもらえばいい。」
「ええ………!」
そしてロイド達はウルスラ病院に向かって、街道を進み始めた。
「やれやれ…………ようやく狭い飛行船の中から解放されたか。」
ロイド達が街道を進み始めて30分後、紫がかかった銀髪の男性が女性達と共に空港から出てきて溜息を吐き
「何でも爆破予告があったそうですが……予告は結局嘘だったそうで怪我人がいなくて本当によかったです………」
男性と共に空港を出てきた清楚な雰囲気を纏った蒼髪の女性は安堵の溜息を吐き
「ウィル様やセリカ様、プリネ達ももうすぐ空港から出てきますが……いかがいたしましょう?」
修道服を着た夕焼け色の髪をした女性は隣の金髪の女性や銀髪の男性に尋ね
「プリネ達には先にホテルに向かうように言ってあるし、ウィル達は娘達に会いに行き、セリカとレシェンテはエステル達と会う約束があるそうだ。俺達はこのままセシルに会いに行くぞ。」
「ええ。フフ………セシルったら、きっと驚くでしょうね。私達やティアが会いに来たのですから。ティアも楽しみにしていたのでしょう?」
「はい。資料でどんな方かを確認しましたし、通信で話した事もありますけど……顔を合わせるのは初めてです。フフ、ようやく生まれ変わったお母様に会える………こんな嬉しい出来事、初めてです。」
尋ねられた男性は答え、男性の言葉に頷いた金髪の女性は微笑んだ後、蒼髪の女性に視線を向け、視線を向けられた蒼髪の女性は微笑んでいた。
「………
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