第92話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が話し合っていたその時、ロイドのエニグマが鳴りはじめた。
「はい、特務支援課、ロイド・バニングスです。」
「ダドリーだ。そちらの状況はどうだ。」
「ああ、お疲れ様です。遊撃士協会の協力は無事、取り付ける事ができました。」
ロイドは通信相手―――ダドリーにクロスベル支部の遊撃士全員がマフィアと行方不明者達の捜索を引き受けてくれ、さらにエステルとミントの護衛部隊のメンフィル兵達も今夜中に到着して捜索に加わってくれることを説明した。
「フン……マクレインや”ブレイサーロード”達に借りを作ったか。まあいい、連中ならば何らかの成果は挙げるだろうし、100人も捜索する人数が増えれば行方不明者達を見つける確率がかなり上がるだろう。―――こちらはようやく、マフィアどもの姿が消えた事実に上の連中が騒ぎ始めたところだ。だが、まともに動けるにはもう少し時間がかかるかもしれん。」
「了解しました。そういえば――――今、空港近くにいるんですが爆破予告の方はどうなりましたか?」
「フン、そちらは完全にガセだった可能性が高いな。最新の導力探知器で空港内をくまなく調べたが何も出てこなかった。」
「やはりマフィアの動向と何らかの関係が……?」
「今、その線も探ってる。―――ちょっと待て、空港の近くにいるそうだが………まさかそちらの方にまで首を突っ込むつもりなのか?」
「いえ、実はこれからウルスラ病院に向かうんです。成分調査の連絡が遅れているので直接訪ねてみようかと。」
「なんだ、まだ聞いていないのか?まったく、これだから新米は。その手の連絡は、正確な時間を決めて迅速にだな………」
「す、すみません。(確かにアバウトだったな………)」
「薬の成分が明らかになればこちらも上を動かしやすくなる。………まあ、その薬を調べている医師というのが今回の事件の容疑者としてかなり怪しいから悟られないように警戒だけはしておけ。」
「あ………はい。そういえば………関係はないと思うのですが………」
「なんだ、言ってみろ。」
「ウルスラ病院へ行くバスがまだ戻ってきていないそうなんです。何でも既に待っている方達の話では20分以上遅れていると。」
「何だと?全くバス会社は何をやっているのだ……………………………まて、ウルスラ病院行きだと?」
「はい。……………………………」
「…………………………………」
ダドリーと通信をしていたロイドはある事に気付いてダドリーと共に黙り込み
「……とにかく、今から徒歩でバスの状況を見てきて、そのままウルスラ病院に向かいます。」
「ああ、そうしろ。とにかく時間は有効に使え。それと念の為にウルスラ病院とも連絡を取って見ろ。―――またこちらから連絡する。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ