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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第91話
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らせて呟き

「まったくもう………オジサンじゃないんだから。ミントもどんどんエステルの悪影響を受けているし………―――ところで、ミシェルさんから聞きましたけど………何でも警察と非公式に協力することになったとか?」

ヨシュアは呆れて溜息を吐いた後真剣な表情でアリオスに尋ねた。

「ああ、他の連中が集まり次第、説明させてもらおう。ロイド、できればお前達も同席してくれ。」

「はい……!」

その後、集結した遊撃士達と現在の状況確認を行った後………お互いの役割分担を決めた上で、ロイド達は一旦、支援課に戻ることにした。



「―――それではシズクちゃんは責任をもって預からせてもらいます。」

「こちらは課長もいますし、頼りになる警察犬もいますからどうか安心してください。」

「ああ、よろしく頼む。―――シズク。いい子で待っていてくれ。」

「うん、お父さん。………その………お父さん達も気を付けてね。」

「ああ、心配するな。」

シズクに心配されたアリオスは静かに頷き

「うーん、あたし達の護衛部隊の人達がクロスベルにいたら良かったんだけど。」

「全員、捜索に出払うとなるとここもちょっと無用心だからね。」

「でも、よかったんですか?俺達の方からも捜索の人手を出した方が……」

エステルとヨシュアの話を聞いたロイドは尋ね

「ハハ、気にするなって。そっちは犯人疑惑がある病院の先生から成分調査の連絡が来るんだろう?」

「人探しは自分達にまかせて今後の状況に備えておくといい。」

「うんうん!それに人手ならベルガード門の先にあるメンフィル領のミントとママの護衛部隊の人達が合計100人来てくれるから、夜になれば十分足りるようになるよ!」

ロイドの疑問にスコット、ヴェンツェル、ミントが答え

「うーん、しかし警察の連中と協力することになるとはねぇ。」

「ふふ、レミフェリアでは別に珍しい事ではないけれど………よろしくお願いするわね、皆さん。」

リンが苦笑し、エオリアは微笑んだ。

「いや〜、こちらこそ!」

「よろしくお願いします。」

「何かあったら遠慮なくギルドに連絡してきて頂戴。こちらも何かわかったら支援課に連絡されてもらうから。」

「それじゃあお互い頑張りましょ!」

「ああ………!」

そしてミシェルとエステルの言葉に力強く頷き

「………互いの手と手を取り合えば、どんな苦難をも乗り越えられるでしょう………”神”である私もその中の一人になるのです。大船に乗った気でいなさい。」

「フフ……本物の”神”のフェミリンスさんが言うと本当にそう思えてきますね。」

「よろしくお願いします。―――”姫神”フェミリンス様………」


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