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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第90話
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ですね……」

そしてロイド達は手分けして部屋を調べ始め、鍵がかかった宝箱に気付いたロイドは周辺を捜して鍵を見つけ、その鍵を使って宝箱の鍵を開けて、宝箱を開けた。

(よし………開いたか。幾つかファイルがあるけど……どれどれ………あった!やはりマフィアが薬物を……そして”グノーシス”……例の教団が造った薬物か……いったいどういう関係が………あれ、宝箱の隅に何か……これは、警察の………)

宝箱の中身を調べていたロイドはファイルの他に傷ついた警察徽章を見つけた。

(………え……………)

見つけた警察徽章を見たロイドは呆けた表情をした。その後ロイドはエリィ達にファイルや警察徽章の存在を知らせ、ファイルの中身を調べた。



「―――失踪した市民達は全てリストに記載されていた。これでマフィアが薬物を広めた裏付けは取れたわけだ。そして例の教団が造ったという”グノーシス”とやらか………」

ファイルの中身を読み終えたダドリーは机に置いたファイルを睨みつけ

「………………………」

ティオは黙り込んでいた。

「一体どうしてマフィアがそんなものを………入荷リストによると何者かの提供を受けているのは間違いなさそうだけど……やはりその人物が教団関係者なのかしら……?」

「―――間違いないだろう。書類によると、数年前から付き合いのある人物みたいだな。軍用犬に薬物を投与して簡単にコントロールする技術なんかも提供していたらしい。」

「なるほど、軍用犬を訓練するのは猟兵団でもかなりの手間がかかる。あれだけ大量に使ってたのはちょいと違和感があったんだが…………」

「――となると、マフィア達や失踪した市民達が消えたのも操られ、どこかに向かった可能性が高くなってきたわね……」

エリィの疑問にロイドは答え、ランディとルファディエルがそれぞれ説明を補足した。

「全てはその教団関係者が協力していたというわけか。しかし一体、何者だ……?やり取りの頻度から見てクロスベルの人間であるのは間違いないようだが……」

そしてダドリーが考え込んでいたその時

「……………その教団関係者だけど………あくまで私の推理だけど心当たりはあるわ。」

ルファディエルが静かな表情で呟いた。

「なんだとっ!?」

「へっ!?」

「ええっ!?」

「マジっすか!?」

「………一体誰なんでしょうか?」

ルファディエルの言葉を聞いたダドリーはロイド達と共に驚き、ティオは真剣な表情で尋ねた。

「―――ウルスラ医科大学の准教授………ヨアヒム・ギュンターよ。」

「なっ………ヨアヒム先生が!?」

「………何か根拠はあるのか?」

ルファディエルの答えを聞いたロイドは驚き、ダドリーは真剣な
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