第90話
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「クッ……だったら何故、そんな無謀な事を言い出す!?」
「”それどころではない状況”になっている可能性が高いからです。―――昨日から今朝にかけて明らかになった事をお伝えします。」
ロイド達は蒼い錠剤が、6年前に壊滅した狂気の教団が作りだした薬物である可能性が出てきたこと……そして薬を使用していた人間達が一斉に姿を消したことを説明した。
「し、信じられん…………その教団の話は聞いた事があるがてっきり壊滅したものかと…………いや、しかし………」
ロイド達の話を聞いたダドリーは信じられない表情をした後考え込み
「………ちなみに私の推理だとルバーチェが消えた理由、爆弾予告で一課を動かしたのも全て”教団”の残党の仕業だと思うわよ?」
「なんだとっ!?……………い、いや確かに貴様のその推理なら納得できる部分がいくつもあるな…………”教団”は各国の一部の有力者達の援助を受けていたという話もあったからな………もし、その繋がっていた有力者がルバーチェと関わり合いのある議員なら……!」
ルファディエルの推理を聞いて驚いた後すぐに推理を始め、表情を歪めた。
「事は人命に関わる話です。もしかしたら失踪者達の情報がここに残されているかもしれません。ダドリーさんが納得できないのならせめて俺達の……いや―――俺の独断専行でこのまま見逃してくれませんか?」
「……………………………………」
そしてロイドの提案を聞き、呆けた表情でロイドを見つめた。
「おいおい、自分一人で責任を被ろうとしてんじゃねえよ。」
「当然、私達も付き合うわ。支援課が取り潰されたとしても見過ごせる状況じゃないもの。」
「フフ、元々私は貴方達を育てる為に警察官になる事を承諾してあげたようなものだからね。貴方達が警察から追い出されるくらいなら、私も一緒に追い出されるわ。」
「ええ、一連托生です。」
「みんな…………」
ランディ達の心強い言葉を聞いたロイドは振り向いてランディ達を見つめ
「……フン……血は争えないものだな。ルファディエルに育てられたのだから策を弄するような者になっていると思っていたが……………その強引さ……ヤツにそっくりじゃないか。」
一方ダドリーは鼻を鳴らした後不敵な笑みを浮かべてロイドを見つめた。
「え………」
ダドリーの言葉にロイドが驚いて振り向いたその時、ダドリーは眼鏡をかけ直した。
「―――違法捜査による証拠物件は法的な証拠能力を認められない。連中がどんな証拠を残していても見て見ぬフリをする必要があるぞ?」
「それは………構いません。今、必要なのはこのクロスベル市において何が起こりつつあるのか……それを見極める事ですから。」
「フン、
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