第89話
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜旧市街・ライブハウス”イグニス”〜
「オイ………居なかったってのはどういうことだ?俺は連れて来いと言ったんだ。聞こえなかったのか、アア?」
ロイド達がサーベルバイパーの拠点であるライブハウスに入るとヴァルドがサーベルバイパーの青年を睨み
「そ、そのう………ディーノの奴、家にも帰ってないらしくて……」
睨まれた青年は言い辛そうな表情で答えた。
「ならとっとと探して来いやァ!!」
「オッス!!」
そしてヴァルドに怒鳴られ、焦りながら頷いた。
(ディーノって………まさか一課のリストにあったパシリの?)
(よくわからんが………行方不明ってことか………?)
その様子を見ていたロイドとランディは小声で会話をした後、エリィ達と共にライブハウスを出た。
「どうなってんだ、ありゃあ……」
「状況はわからないけれど、リストにあったディーノ君は見当たらなかったわね。」
「ああ、それに連中の様子も普通じゃなかったし……」
ライブハウスを出たロイド達はそれぞれ顔を見合わせて話し合っていた。するとその時
「―――やあ、ちょっといいかな。」
ワジがロイド達に近づいてきた。
「ワジ君。どうしてこんなところに……」
「バイパーの様子が気になってさ。新入りの例の子、今朝からいないみたいじゃない。ま、あんな事やっちゃった後だし、まさかとは思うけど………」
「お前……何か知ってるのか?」
「まあね。ここじゃ何だし、トリニティにおいでよ。僕の知ってる範囲でよければ教えてあげるからさ。」
そしてワジはロイド達から去って行き
「………サーベルバイパーの情報についてはワジに頼るしかなさそうだな。」
「そうね………何かあったことだけは確かみたいだけど。」
ロイド達はワジの後を追って行き、トリニティに入って、ワジに話しかけた。
〜プールバー”トリニティ”〜
「……来たね。」
「ワジ、早速だけど話を聞かせてくれるか?」
「情報料、って言いたい所だけど今回はタダにしておくよ。僕らも無関係じゃないし………そこそこヤバイ話だからさ。」
「「「?」」」
ワジの言葉を聞いたロイド達はそれぞれ不思議そうな表情をした。そしてワジは話し始めた。
「バイパーのパシリの子はディーノっていったっけ。最近、様子が変だったみたいだね。」
「ああ、噂には聞いてたな。確か幹部とタイマンしたとかなんとか………」
「それがさ、昨日はついにヴァルドに喧嘩を挑んだらしいよ。」
「あ、あのヴァルドに………!?」
ワジの話を聞いたロイドは驚きながら尋ねた。
「そういうこと。聞いた話だけど、ものすごいスピードと
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ