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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第89話
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ワーが使えればすごく助かるのだけど………」

ロイド達と話し合っているエリィが考え込んだその時

「……捜索する人数を圧倒的に増やす事はできる案は一応ありますよ。」

「ええっ!?」

「マジかっ!?」

「本当なのか、ティオ!?」

ティオの言葉を聞いて、ロイド達と共に驚いた。

「はい。”ブレイサーロード”のエステルさんと”黄金の百合”のミントさんならそれが可能です。」

「あ…………」

「メンフィルの貴族として認められている彼女達の護衛部隊と所属しているメンフィル兵達か……」

「ちなみに何人ぐらい所属しているんだ?」

ティオの説明を聞き、何かを察したエリィは声を上げ、ロイドは考え込み、ランディは尋ねた。

「確か………エステルさん約250人ぐらいで、ミントさんが約200人ぐらいだと本人達から聞いた事があります。……あ、でも。確かリベールの異変の件やリベールの復興でお二人が兵達を使って活躍してメンフィル帝国のイメージアップにも貢献したそうですから、その功績でメンフィル帝国がお二人の護衛部隊を増員したという話も”影の国”で聞いた事があります。」

「オイオイオイオイ………!そんなにいたら軍隊とも戦えるぞ!?」

「まさかエステルさんとミントさんにそれ程の多くのメンフィル兵達が所属しているなんて…………確かにそれ程の多くのメンフィル兵達の手を借りられれば、助かるけど………」

「ああ。遊撃士協会に事情を話さなければならないし、第一彼女達の護衛とはいえ他国の兵をクロスベルに入れる事になるからな………ダドリーさん達とも相談しないと………」

ティオの話を聞いたランディは驚き、エリィは驚いた後ロイドに視線を向け、視線を向けられたロイドは考え込んだ。するとその時ロイドのエニグマが鳴りはじめた。



「はい、特務支援課、ロイド・バニングスです。」

「おい、新米ども……!まさか何かしでかしたんじゃないだろうな……!?」

「へ………もしかしてその声はダドリー捜査官ですか?」

「もしかしても何もない!お前達、ルバーチェに何かちょっかいをかけなかったか!?」

「い、いえ別に………現在は薬物捜査の方に専念していますから。……何かあったんですか?」

「あったも何も!連中の事務所が……ゴホン、何でもない。何もしてないなら構わん。そのまま捜査を続けていろ。」

「あ………………………………」

通信相手―――ダドリーに一方的に通信を切られたロイドは声をあげた後エニグマを真剣な表情で見つめていた。

「ダドリー捜査官から?何かあったの?」

「いや……」

ロイドはエリィ達にダドリーとのやりとりを伝えた。

「なんだそりゃ。」

「……露骨に怪しい
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