第89話
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そんな貴重な薬を私にくれるんですか………?」
ルファディエルの説明を聞いたリーシャは驚いてルファディエルを見つめた。
「”競売会”の時に世話になったからね。そのお礼よ。それに貴女なら中毒症状に陥って我を失い、身体能力が大幅に上がっている彼を気絶させて呑ませる事もできるでしょうしね。………ちなみに解毒薬の数に関しては心配いらないわ。ウルスラ病院に量産化してもらえるよう、手配はしてあるから時間が経てば大量に生産できるわ。彼が見つかったら少しでも早く舞台に立たせてあげたいでしょう?貴女にはこれからも”協力”してもらう事もあるだろうし、その先行投資だと思ってもらっていいわ。」
「あ、ありがとうございます!お言葉に甘えて、ニコルさんが帰ってきたり、見つけたら遠慮なく使わせてもらいます。あ、そういえば話は変わりますけどティオちゃんの背中の翼って一体………」
「ティオは”闇夜の眷属”で騒がれるのが嫌で今まで翼を隠していたのよ。それで心境の変化があったのか、もう隠すのをやめたみたいね。」
「そうだったのですか………後でイリアさん達にも説明しておきますね。イリアさん達も後で気づいて、驚いていましたし。」
「ええ、ありがとう。」
「………それではイリアさん達と打ち合わせもあるのでこれで失礼します。」
「ええ、頑張って。」
そしてリーシャは劇場の中に入って行った。
「さて………これでリーシャの私に対する”恐怖”もしくは”疑惑”が”信頼”に変わりかけているかもしれないわね。それにしてもあの娘、”裏”に属する者としてかなり甘い所があるわね。………まあ、その方が私達にとっては都合がいいのだけれど。……そろそろティオと合流して、ロイド達と合流しましょうか。」
リーシャが去った後、ルファディエルは静かに呟いた後ティオと合流し、その後エニグマでロイド達の現在位置を聞いて、そこに向かった。
〜住宅街・住宅〜
「一課の資料によるとたしかこの家のはずだけど………」
ルファディエル達がロイド達の所に向かっているその頃、ロイド達は住宅街にある薬物を服用したと思われる人物の家に入った。
「あれは……」
そしてエリィは女性と話し合っているソフィアに気付いた。
「あの、あの……わたくし、一体どうしたら………」
「クレイユさん、どうか落ち着いてください。こうなったら誰かに相談するしかないでしょう。」
ソフィアが女性と会話をしていたその時、ロイド達が近づいてきた。
「あなたはハロルドさんの奥さんの………」
「あ……支援課の皆さん!よかった………実は困った事がありましてどなたかに相談しようかと………」
ロイドに話しかけられたソフィアは明るい表情で言った。
「
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