第89話
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、リーシャが走って近づいてきた。
「リーシャ?どうしたのかしら?」
「その………ルファディエルさんにどうしても聞きたい事が………」
ルファディエルに尋ねられたリーシャは一瞬ティオに視線を向けた後言いにくそうな表情をし
「……わかったわ。ティオ、悪いけどこの辺でニコルさんやガンツさんの聞き込みをしてくれないかしら?」
「わかりました。」
リーシャの様子を見たルファディエルはティオに指示をし、指示をされたティオは行動を始めた。
「その………すみません。わざわざ気を使ってもらって………」
「フフ、いいのよ……それで私に聞きたい事とは何かしら?貴女の”裏”関連かしら?」
「いえ………ニコルさんの事です。ルファディエルさんなら、ニコルさんの事で、何か知っていて、あえてそれを私達に話していないと思って聞きにきたんです……………私の正体もすぐに見破ったぐらいですし。」
ルファディエルに尋ねられたリーシャは苦笑しながら言った。
「………残念ながら行方に関してはわからないわ。でも、どんな状態であるかは大体予想できているわ。」
「!?本当ですか………!」
ルファディエルの答えを聞いたリーシャは目を見開いて驚いた。
「……その前に一つ聞きたいんだけど………リーシャ。”裏稼業”をやっている貴女もわざわざ私に聞きに来なくても多分、気付いているのでしょう?ニコルさんが今、どんな状態なのかを……」
「………………………やっぱり、薬物による中毒症状ですか………?私の知る東方の薬で一時的に身体能力を上げる薬がある事を知っていたので、もしかしてと思っていたのですが………」
そしてルファディエルに尋ねられたリーシャは考え込んだ後言い辛そうな表情で尋ね
「十中八九そうね。ちなみに現在、ニコルさんと同じ状況の人達が次々と行方不明である事が判明している状態よ。」
「………そうですか………」
ルファディエルの答えを聞いた疲れた表情で溜息を吐いた。
「……その、ありがとうございます。わざわざ教えて頂いて………」
「フフ、いいのよ。貴女とは”一応”協力関係だからね。………そうだわ。貴女にこれを渡しておくわ。」
お礼を言うリーシャにルファディエルは微笑んだ後、セティ達が創った解毒薬を渡した。
「これは………?」
「ニコルさんが服用している薬物を解毒する薬よ。もし彼を見つけたらそれを呑ませてあげて。それを呑めば薬物症状は解毒されるわ。」
「本当ですか!?でも、そんな凄い薬をどうして私に………」
「もしかしたらニコルさんが貴女達の所に戻ってくるかもしれないしね。ちなみにその薬はまだ量産化されていない貴重な薬で全部で2つしかないわ。」
「ええっ!?どうして
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ