第64話
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「なっ………」
「この鬼気は………!」
「上位三属性の気配……!?」
「どうやら完全に”魔人”になっちゃったみたいね………」
「ええ……ただ、”ロッジ”で戦った時と違って異形化はしていないようだけど……」
アーネストからさらけ出されている瘴気にロイド達が驚いている中レンの推測に頷いたルフィナはアーネストを警戒していた。
「――――それを確かめたければ私を退けてみるがいい………”同志”の導きによって”真なる叡智”に至った私をなァ………!」
「………っ!」
「来るぞ……ッ!」
そしてロイド達はアーネスト達との戦闘を開始した!何者かによって操られているマフィア達と違い、自分の意識を保って”グノーシス”を投与した身体能力を使いこなすアーネストや病院を徘徊していた軍用犬達より数倍の強さを持つ軍用犬達は手強かったがロイド達の今まで培った経験、更に銀にルフィナ、レンと言った武術の腕前が相当な仲間の協力のお陰で苦戦することなく協力して軍用犬達を撃破し、アーネストを戦闘不能に陥らせた!
「クク……ここまで食い下がるとは。正直、予想外だったぞ。」
追い詰められた立場であるにも関わらずアーネストは不気味な笑みを浮かべていた。
「アーネストさん……!……どうしてそんな………!おじいさまを裏切って邪悪な教団の走狗になって……どうしてそこまで堕ちてしまったんですか!?」
「堕ちた……?いや、真実に目覚めただけさ。そう……今ならわかる。このクロスベルという地がどんな意味を持っているのか………理屈抜きで”判る”んだよ!」
悲痛そうな表情をしているエリィの叫びに対して心外そうな様子で答えたアーネストは不気味な笑みを浮かべて答えた。
「な………」
「意味不明です……」
「まあ、薬物の中毒者の主張なんてそんなもんよ。」
「完全にイっちまってるな………」
「―――ただの戯言よ。耳を貸す必要はないわ。」
アーネストの叫びにエリィは絶句し、疲れた表情で呟いたティオにレンは呆れた表情で指摘し、ランディは真剣な表情でアーネストを睨み、ルフィナはエリィ達に忠告した。
「―――戯言はそのくらいにしてもらう。元市長秘書、アーネスト・ライズ。自治州法に基づき、傷害、騒乱、不法占拠、薬物使用、拘置所脱走などの容疑で現行犯逮捕する。大人しく捕まってもらうぞ!」
「クク………そう焦る事はない………まだ夜は始まったばかり………”同志”の趣向はこれからだ。そちらに招待状があるからせいぜい目を通しておくといい。」
「なに……」
「あれは……」
そしてアーネストの言葉を聞いたロイドは驚いて仲間達と共に机の上に置かれてあるファイルに視線を向け
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