第64話
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た表情で溜息を吐き、ティオは静かに呟き、エリィは静かに頷いた。
「そういえば、研究棟内の魔獣達はどこから現れたのですか?………ルバーチェのマフィア達が軍用犬と共に連れて来たのでしょうか?」
「いや、どこからともなく現れたという感じだったが………」
「私も見かけていないな………」
ルフィナの質問を聞いた男性達の教授達はそれぞれ首を傾げていたが
「あれれ、あの魔獣達だったら変な人が連れていたような………黒い服じゃなかったからマフィアの人には見えませんでしたけど。」
女性の教授は不思議そうな表情で意外な事を答えた。
「それって……」
「熊みたいな大男とか、ハゲた小太りの人ですか?」
「いえいえ。何だか普通の人でしたけど。エレベーターで4階の方に上がって行っちゃいました。」
「4階………教授達の研究室のあるフロアですか。」
「な、何者なのかしら………」
「ええ………一体どうしてこんな事をしたんでしょうか………」
「まあ、考えられるとしたらその人は”教団”の関係者で、”教団”の指示で動いている可能性が一番高いわね。」
女性の話を聞いたロイドとエリィは真剣な表情で呟き、不安そうな表情をしているティオの疑問にレンは静かな表情で答えた。
「ふむ………中を調べるのならくれぐれも気をつけるがいい。」
「私達は、病棟の空き部屋にひとまず避難していよう。」
「何か困ったことがあればいつでも来て下さいねぇ。」
そして教授達は病棟の方に向かって去って行った。
「魔獣達を率いた謎の男か………お前達、心当たりはあるか?」
教授達が去った後、銀はロイド達に尋ね
「いや………現時点ではさっぱりだ。どうやらヨアヒム先生とは別人みたいだけど………」
尋ねられたロイドは首を横に振って答えた後考え込んだ。
「何者かは知らねぇが………とッ捕まえる必要があるな。何とか4階に上がってみようぜ。」
「ああ………!」
その後ロイド達は探索してエレベーターの解除キーを見つけ、エレベーターを動かして4階に上がり、さまざまな部屋を探索していて、ある部屋―――ヨアヒムがいた部屋に入ると聞き覚えのある青年の声が聞こえた。
「クク、存外早かったものだ。」
「あなたは………!」
「ア、アーネストさん!?」
聞き覚えのある声を聞いて驚いたロイド達が声が聞こえた方向に視線を向けると何とそこには市長暗殺未遂の犯人、アーネストが窓の外を見つめ、自分に近づいて来るロイド達に気づくと振り向いて不敵な笑みを浮かべて声をかけた。
「やあ、エリィ……2ヵ月ぶりになるかな?まだ宵の口だが、月の綺麗な晩じゃないか。」
「アー
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