イシュガルに舞う
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姿を確認することすらできなかった巨体に、シェリアが驚き、レオンが何度も首をかしげる。彼らの目の前を通りすぎた水色のそれは、次々に周囲を点々としているフェイスを、体当たりで破壊していた。
「ヴァッサボーネ?」
空を見上げ、小さく呟く水竜。彼の友であるレオンたちの前を飛び去ったのは、少年の育ての親であるヴァッサボーネだったのだ。
「グランディーネ?」
それと時を同じくして、ある感覚を覚えていたウェンディ。彼女か覚えていた感覚とは、大好きな母がフェイスを破壊するために空を飛び回るというものだったのだ。
「メタリカーナ」
「死んだはずの、バイスロギアの気配を感じる」
「なんでハルジールがいるんだ・・・」
「スキアドラムもいるのか?」
ドラゴンに魔法を教えられた魔導士たちは、皆同じ感覚を覚えていた。自分を育て、777年7月7日に姿を消した彼ら。それなのに、今日この時、ずっと会いたかったその存在の気配を感じることができたのである。
「解放されしドラゴンが、イシュガルの空を舞っておる」
滅竜魔導士たちの体内から現れ、三千機ものフェイスを瞬く間に破壊していくドラゴン。
「こんな奇跡・・・」
「すごい・・・」
信じられないような出来事に口元を押さえる天竜と水竜。上空を舞う親の姿を見た彼女たちは、感動し、涙を浮かべていたのであった。
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