暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
イシュガルに舞う
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が声をかける。少年は答えるのもやっとのようで、返事が適当になっているのは誰から見ても明らかだった。

「レオン!!まだいける?」
「行かなきゃダメなんだろ?」

(エーラ)を出して少年を次の場所へと連れていこうとするラウル。実は今、フェイスはレオンただ一人で破壊している状態になってるの。

最初の一機を幸先よく一撃で破壊したあたしたち。その後も順調に破壊してたんだけど、ある時気付いてしまったの。
全員で同時に攻撃していたはずなのに、一度だけタイミングが合わずレオンが先に一人で魔法をぶつけてしまった時、たった一人の攻撃でフェイスが崩れ落ちた。それを見てみんな気付いた。「俺たち意味なかったんじゃね?」と。

案の定あたしたちの攻撃は少しも役に立ってなかった。本当はレオンが一人で壊して一人で何とかしていただけだった。役に立っていないと思い込んだあたしたち。だけど、フェイスを破壊するということは、当然その瓦礫が地上に降ってくることになる。
それを避けるのは体力を大きく消耗するし、避けきれなければけがをしてしまう。そう思ったあたしたちは、フェイスの破壊はレオンに任せ、全力で彼が万全の状態でいられ続けるようにとサポートをすることにした。歯痒いけど、今はこれが一番理想の形だから、仕方ないよね。

「シェリア!!俺たちも行くぞ!!」
「あ!!うん!!」

ボーッとしていると、すでにみんな次の場所に向かっていたみたいで、リオンに呼ばれる。みんなの後をついていく時、先頭で同じくらいの背の丈の少年に運ばれる彼を見て、少し落ち込む。
小さい頃はあたしの方が強かったのに、今では手も届かないところにいってしまった少年。羨ましい気持ちもあるけど、何よりも悔しいと言う気持ちが先を行く。

「レオン!!」
「おい!!大丈夫か!?」

そんなことを考えていると、目の前が騒がしくなる。次のフェイスの元へとたどり着いた蛇姫の鱗(ラミアスケイル)。そこで降ろされたレオンが、突然倒れてしまったらしい。たぶん、一人でもう20機は破壊してたから、疲労が蓄積してたのかも。

「シェリア!!頼む!!」
「OK!!」

そうなった時に役に立つのはあたし!!自己回復の時は体力の回復はできないけど、他人を治癒する時は体力を回復させることもできるんだよねぇ。

「大丈夫?レオン」
「こんなことならちゃんと鍛えておくべきだったわ」

二年のブランクや一年の造形魔法の修得で体力面をほとんど鍛えられてないレオン。普段は対して本気を出さないから気にならないけど、今は全力投球・・・さすがに体力的に、厳しいところがあるのかもしれない。

「終わったよ、レオン」
「サンキューシェリア」

体力を戻し終えて彼から離れようとするあたし。でも、そんなあたしの
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