イシュガルに舞う
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ドゴォンッ
次々にフェイスに攻撃が当たり、周囲に爆音が響き渡る。
「ドリルンロックフォーユー!!」
「プラントマジック!!」
「ウオオオオオオッ」
手数で至るところに立っているフェイスに攻撃を加えているのはワイルドさが売りの男たち、四つ首の番犬。
「魔力が消えちゃ、酒も不味くて飲めやしねぇ!!野郎共いくぜ!!酔・劈掛掌!!」
「「「「「ワイルド!?フォー!!」」」」」
熱い男たちの魂の攻撃。その力は凄まじいものだったが、圧倒的強度を誇るフェイスには、傷一つついていなかった。
「クソッ!!一筋縄ではいかねぇってか!!」
悔しさを滲み出させるバッカス。その場にいる番犬たちも、フェイスのあまりの頑丈さに動揺を隠しきれなかった。
ジエンマを撃破し過去の自分たちとの決別を果たした三大竜が所属する剣咬の虎がある街。そこでは、ルーファスとオルガ、ユキノといった主力メンバーを筆頭に、ギルド全員がフェイスの元へと走っていた。
「お願いします!!」
「任せてくれ」
フェイスの元へとたどり着き、その正面で停止したルーファス。彼は目の前の破壊すべきものを見据えると、額に指を当てる。
「記憶造形・・・荒ブル風牙ノ社!!」
腕を振るい、無数の竜巻を発生させるルーファス。その彼に続こうと、巨体を持った男が黒き雷を両手に集めていく。
「雷神の荷電粒子砲。うおらぁぁぁ!!」
雄叫びと共に打ち出された雷撃。それは、ルーファスの魔法と混じり合いフェイスに激突する。しかし、実力者二人の攻撃も、フェイスの前では無力と変わらなかった。
「びくともしないな」
「諦めないでください!!もう一度!!」
次々と攻撃を繰り出し、フェイスを破壊しようと奮闘する魔導士たち。他にも、青い天馬から連絡を受けたギルドの面々が次々にフェイスへと挑んでいく。しかし、誰一人としてその脅威の兵器を破壊するどころか、傷をつけることすらできていなかった。この男を除いては。
シェリアside
ドンッ
耳を塞ぎたくなるほどの大きな音と同時に、真っ白な顔を持った塔が崩れ落ちる。残骸となって落ちてくるフェイスの真下にいる金髪の少年を守ろうと、ジュラさんやリオンが魔法を繰り出す。
「いいぞ、レオン」
「あぁ・・・うん・・・」
よほど疲労しているのか、膝に手をついて肩を上下に動かし呼吸しているレオンにリオン
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