第56話非道なる刃
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・・・操り人形にね」
ライリュウの妹、神鳴未来の強襲。それは須郷の実験台にされていた事による物だった。それを聞いたライリュウの怒りは爆発しーーー《オーバーロード》の発動で神速のバーサーカーに変異し、重力魔法の制限を抜けた。
「おっと。危ない危ない」
「うっ!!」
だが須郷はライリュウの立ち位置に限定し重力魔法の強度を上げ、ライリュウをほんの一瞬前の状態へ戻す。そのせいかライリュウの《オーバーロード》が強制的に解除される。
「ここだけの話なんだけどね、神鳴君。実はこの世界の神である僕にも、一つだけ恐いものがあるんだ。それがまさしく・・・今キミが使った《オーバーロード》なんだよ」
「!?」
《オーバーロード》を知っているーーーそしてそれを恐れている。この世界限定で言えば神である須郷が恐れる程の能力、脳の活性化を行い神速を手に入れる事が出来る人智を超えた能力。
「だから遊びを始める前に・・・キミはこの世界で死んで貰うよ!」
そう言って須郷は指をパチンと鳴らし、天井から先端に手錠が付いた二本の鎖を呼び出し、ライリュウの両手首に装着する。そして鎖が天井に巻き戻されて、ライリュウは両腕を大きく開いた十字架のような体勢で立たされた。
そして須郷は先程キリトから奪った《ブラックプレート》という黒い大きな片手剣の剣先をライリュウに向ける。
「・・・残念だけど、オレは《アミュスフィア》でインしてんだ。殺すって・・・《アミュスフィア》の信号素子放出量じゃオレの脳ミソは焼けねぇぞ?」
《アミュスフィア》ーーーSAO事件によって悪魔の道具と呼ばれた《ナーヴギア》よりも信号素子を弱くした後継機。人間の脳を焼く程の火力は出せない事はライリュウも知っている。当然ALO及び《アミュスフィア》の開発者である須郷が知らない訳がない。それでも彼を殺すというのならーーー
「システムコマンド!《ペインアブソーバ》をレベル10から4に変更」
『!?』
痛覚制御システム、《ペインアブソーバ》のレベルを下げ、痛覚を強くすればいい。
「やめなさい須郷!!」
「はいぃぃぃっ!!」
「ガッ・・・グアァァァァァァァァ!!」
「ライリュウ!!」
須郷はアスナの制止を耳にせず、その手に握る剣をーーーライリュウの腹を貫く。キリトの声をかき消す程のライリュウ大きな悲鳴は、それ相応の激痛を表しているのだろう。
「痛いだろう?レベル3以下にすると現実の肉体にも影響があるようだが・・・確実に消えて貰わなきゃね。システムコマンド!《ペインアブソーバ》をレベル4から2に変更!!」
「ガァァァァァァッ!!!」
それは悪魔の呪文。須郷は痛覚制御をさらに弱め、今だ腹に剣を刺されたままのライリュウ
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