第63話
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の事を違う名前で呼んでいたけど……」
「うっ………そ、それは……」
一方銀の情報を聞いたランディとティオは驚き、アーシアの存在を心強く思ったエリィは微笑んだ後ある事を思い出し、エリィの疑問を聞いたロイドは唸った後言葉を濁した。
「――――銀、”取引”をしない?」
「レ、レンちゃん!?一体何を……」
「ほう……?一体どんな取引だ?」
するとその時レンが銀に提案をし、レンの突然の提案にエリィが戸惑っている中銀は興味ありげな様子で訊ねた。
「今ここで聞くアーシアお姉さんの正体や情報について誰にも漏らさない事よ。――――勿論”黒月”にもね。」
「アーシアさんの”正体”………?」
「………”口止め料”か。幾ら支払う?」
レンの話にティオが不思議そうな表情をしている中レンの提案の内容を察した銀は静かな表情で問いかけた。
「1億ミラでどうかしら?」
「い、1億ミラ!?」
「オイオイオイ……!そんなとんでもない金額の”口止め料”を支払うくらい、このお姉さんの正体はそんなにヤバいのか……?」
「う、う〜ん……私の場合は”一部の人達”に知られたら色々な意味で不味い事になる可能性があるだけよ。」
レンが莫大な金額を支払ってまでアーシアの正体を黙らせる事にロイドは驚き、信じられない表情をしたランディは疲れた表情でアーシアを見つめ、見つめられたアーシアは苦笑した。
「………―――よかろう。現在クロスベルで起こっているルバーチェ並びに”教団”関連の騒動が治まって2週間以内に指定の支払い方法で”口止め料”を支払ってもらう。」
「―――了解。という訳だから一つ”貸し”にしておくわね、アーシアお―――いえ、ルフィナお姉さん♪」
「その為にわざわざ銀に口止め料を支払ったのね………まあ、いいわ。せっかくレンちゃんがそこまでしてくれたのだから、大人しく一つ”借り”にしておくわ。」
銀の答えを聞いたレンにウインクされたアーシアは呆れた表情で溜息を吐いた後気を取り直した。
「ちょ、ちょっと待って、レンちゃん。”銀への支払い方法を知っている”という事はまさか……以前”銀を雇った事がある”の!?」
その時ある事に気づいたエリィは驚きの表情でレンに訊ね
「確かに今の二人のやり取りを見ればそう見えますね……」
「口止め料の詳しい支払い方法のやり取りもしなかったから、そうとしか思えないよなぁ?」
エリィの疑問を聞いたティオはジト目でレンを見つめ、ランディは呆れた表情でレンを見つめた。
「……ええ。その娘は以前”結社”からその娘やエステル達のお母さん―――レナさんを守る為に私達に隠れて”西風の旅団”どころか”銀”まで雇ってい
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