機動戦艦ナデシコ
1382話
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面白くないけどな」
こっちに向かってくるバッタの数は、約30機。
実働班によってかなりの被害を受けたにしては、随分と奮発した機数だと言えるだろう。
まぁ、それだけこっちに火星の探索を本格化されると困ると思っているのかもしれないが。
それは理解出来ないでもないが、それでもこの程度の戦力でこっちをどうにか出来ると思われては心外だな。
こちらの姿を発見したのだろう。バッタが一斉に背中の装甲を展開して、ミサイルを放つ。
バッタの最大の攻撃方法がミサイルである以上、出会い頭に最大級の攻撃を仕掛けるというのは分からないでもない。分からないでもないんだが……
「ニーズヘッグがいる時点でミサイル攻撃は無意味だと学習すればいいものを。ジャマー展開」
T-LINKシステムを使ってニーズヘッグのジャマーを起動。
すると当然のようにこちらに向かって一斉に飛んできたバッタのミサイルは、その全てがあらぬ方へと逸れて飛んでいく。
まさに酔っ払いの千鳥足と表現するのが相応しいような、そんな軌道を描いて飛んでいったミサイルは、何もない荒涼とした火星の大地へと突き刺さって爆発する。
周囲に土を巻き上げるその爆発は、いっそ畑を作る為に耕すという行為を……駄目だな。
地面に幾つも穴が開いているのを見てすぐに却下する。
バッタの放つミサイルの威力は、シャドウミラーとして考えればそう大したものではない。
それこそ、ジャマーを使わなくてもシャドウであればバリアで防げる程度だ。……いや、当然か。シャドウのバリアはヤンマのグラビティブラストですら防ぎきるのだから。
ただ、メギロートの場合は話が違うんだよな。
バリアの類を持ってない事もあって、どんな攻撃だろうがメギロートに命中させることは可能だ。
勿論人間の放つ拳銃とかの銃弾程度ではメギロートの装甲を貫く事は出来ないのだが。……その代わり、装甲の隙間から内部に入って損傷を与える事が出来るかもしれないと考えると、攻撃した者の運が良ければ意外と拳銃でもメギロートを破壊出来たりするのか?
まぁ、それでも余程の事がなければメギロートに生身で挑もうと考える奴はいないのだろうが。
そんな風に考えつつ、ヒュドラ先端のビーム砲を一斉発射する。
放たれた6条のビームは、真っ直ぐにバッタを貫き、爆散させてく。
「全機攻撃開始」
6つの爆発の花火が咲いたのと同時にメギロートとシャドウへと命じると、すぐに攻撃は開始された。
放たれるサークル・レーザーが数機のバッタを纏めて爆散させ、ビームガトリング砲のビーム弾は掠っただけでバッタを破壊し尽くす。
まさに文字通りの蹂躙と表現すべき戦いだったが、無人機のバッタは逃げるといった真似をする事はなく、ただひたすらにこちらへと向かって
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