第87話(4章終了)
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相手を嵌めるのではなく、正面からぶつかっていく私とは対になる考え……まあ、だからこそロイドには私の持つ知識等を教えたのだけどね………私の知識や策も取り入れた人物―――ガイをも超える”英雄”の道を歩ませる為に………)
セルゲイの説明を聞いたロイドは驚き、ルファディエルは納得した様子で頷いた後、優しげな微笑みを浮かべ
「やれやれ……とんだ熱血アニキだな。」
ランディは苦笑していた。
「もしかしてティオちゃんが支援課に来たのも………?」
「あ……」
「ああ、ガイの意志が息づく場所に居たかったんだろう。本人からはっきりと聞いたわけじゃないがな。」
「そうか………そうだったのか。………兄貴の事はともかく………今は、この薬の被害を食い止めることが先決です。それと、キーアですが………例の『教団』と何らかの関わりがあるかもしれません。」
セルゲイの話を聞いたロイドは頷いた後考え込み、そして言った。
「あ…………!」
「チッ、そいつはありそうだな。記憶喪失の原因が薬物って話もあったし……」
「ああ……俺もそう睨み始めている。」
「ですから課長………動くのは俺達に任せて課長はここでキーアを守ってやってくれませんか?一課との連携もありますし、俺達には司令役が必要なんです。」
「ほう…………」
そしてロイドの意外な提案を聞いたセルゲイは驚き
「た、確かに……」
「誰かが支援課に詰めとく必要はありそうだな。」
(フフ、その人それぞれの適性がわかってきているじゃない………)
エリィとランディは納得した様子で頷き、ルファディエルは微笑んでいた。
「……すみません。せっかくの申し出なのに、生意気なことを言ってしまって。」
「クク……いや。―――いいだろう、引き受けた。ただし今まで通り、わざわざ俺から指示は与えん。相談にはいくらでも乗るし、各方面と連絡も取ってやるが………お前達自身が判断して今回の事件を解決してみせろ。どうだ、やれるか?」
申し訳なさそうな表情で謝罪するロイドに静かな笑みを浮かべて見つめたセルゲイは真剣な表情で指示をして尋ね
「はい……!」
「了解しました!」
「やれやれ、明日から鬼のように忙しくなりそうだぜ。」
尋ねられたロイド達はそれぞれ力強く頷いた。そして翌日………
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