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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第87話(4章終了)
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ル市の郊外にあるロッジの制圧を担当し………ガイは、当時8歳だったティオ・プラトーを保護した。ティオは衰弱しきっていたが、まだマシな方だったのかもしれん。………それ以外の子供たちが全員、助からなかったというのもあるが………他のロッジで試みられていたおぞましい”儀式”に比べたら、まだマシな扱われ方だったからだ。



「………なんで………なんでそんな連中が存在を許されてるんだ………ッ!!」

「……吐き気がしてきたわ………」

「クロスベルにおける犯罪とはちょいと次元が違いすぎるな………」

セルゲイの説明を聞いたロイドは怒りの表情で叫び、エリィは静かに呟き、ランディは考え込みながら呟いた。

「まあな………そういう意味ではあの”剣皇”達が担当したロッジの教団関係者達が裁きを受けたと言えるだろう。」

「?どういう意味ですか?」

「………”剣皇”達は俺達と違って最初から教団関係者達を”制圧”ではなく”殺害”していたからな。当時作戦に参加したのは”剣皇”、”戦妃”、”空の覇者”、そして”闇の聖女”だ。この4人が殲滅を目的で動けば、大体予想はつくだろう?」

「………それは………」

「一人一人、兵器をも超える強い力を持った方々ですものね………」

「そんな奴等が殲滅を目的で動いていたら、相手は誰一人助からねぇのは確実だな………」

「……その。どうしてリウイ陛下達は殲滅を目的に動いていたのでしょうか………?」

セルゲイの話を聞いていてある事が気になったロイドは尋ね

「……そのロッジってのがまた、とんでもない事をしていた場所でな。………何でもそのロッジに集めた子供達を使って各国の権力者達に娼婦のような事をさせて、活動資金を受け取っていたらしい。」

「なっ!?」

「そんな………!じゃあ、レンちゃんも………!」

「チッ………外道どもがっ!!」

セルゲイの話を聞いてエリィと共に驚き、ランディは舌打ちをした後怒りの表情で叫んだ。

「………ま、そういう事もあって各国の権力者達と鉢合わせした時、作戦に参加した各国の連中がそいつらを庇う可能性がある事をカシウス・ブライトが恐れていたからな。だから、関係のない”剣皇”達がそのロッジにいた教団関係者ごと全員殺害したそうだ。」

「……………」

「……ある意味、それが正しい判断でしょうね………ゼムリア大陸全土の国をも超える戦力を持つメンフィル帝国に権力者を殺されたぐらいでは、さすがに逆らえないでしょう。………下手に逆らえば、自国が滅びるのは目に見えているようなものですし。」

「………で、その時にあのレンって嬢ちゃんが”英雄王”達に保護され、メンフィルの皇女になったのか………」

「―――ただいずれにせよ、6年前のその作戦をも
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