第86話
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探し続ければいい。ただ焦る必要はないし、一人で探す必要だってないんだ。俺達が一緒に探すからさ。」
「………………ぁ……………」
「もちろん私もよ………ランディだって課長だってキーアちゃんやツァイト、セティちゃん達やエルファティシアさんだってみんな力になってくれるわ………あなたが、その難しい問題の答えを見つけられるのを……」
「…………………………………」
(フフ、良き仲間に恵まれたな……)
ロイド達の話を聞いたティオは泣きそうな表情で黙り込み、ラグタスは静かな笑みを浮かべていた。
「……エリィさんもランディさんもロイドさんに感化されたみたいに………本当に……聞いてるこちらが………恥ずかしくなってきてしまいます………どうしてそんな………」
そしてティオは嬉しそうな表情で涙を流し
「ま、それも巡り合わせだろ。支援課を選んじまった時点で俺達は同じ、誰かさんの被害者だ。」
「ふふっ、そうね。そういう恥ずかしい思いも分かち合ってもらわないとね。」
ランディとエリィは笑顔で言った。
「なんで俺が加害者になってるのかわからないけど………まあ、わかちあうってのは俺も賛成だよ。恥ずかしい思いだけじゃなく、辛い思いや、苦しい思い………それからもちろん、嬉しい思いや、楽しい思いも。それが”仲間”ってもんだろ?」
2人の言葉を聞いたロイドは苦笑した後ティオに微笑み
「………ああもう……恥ずかしくて………暑苦しくて………こんなに居たたまれないのに………でも………何だか悪くない気分です……………その………こんな不気味な翼が付いていても、ロイドさん達は大丈夫ですか………?」
微笑まれたティオは涙を流して微笑んだ後、懇願するかのような表情でロイド達を見つめ
「フフ、そんな事、気にしていないわ。」
「おうよっ!それにエリナちゃんの翼の色と対になっていてイカしているぜっ!」
見つめられたエリィとランディは笑顔で頷き
「ああ………それにそのルファ姉達―――”天使”達が生やしている翼に似た漆黒の翼………綺麗だし、ティオに似合っているよ。」
ロイドはティオに微笑んだ。
「!!!〜〜〜〜〜〜〜」
(…………………この男は……………)
ロイドに微笑まれたティオは驚いた後顔を真っ赤にしてロイドを見つめ、ティオの様子に気付いたラグタスは顔に青筋を立て
(キタ―――――――ッ!攻略王ロイドの名言の一つがまた聞けたぞっ!墜とせる絶妙なチャンスを絶対に見逃さず、すかさず墜とすっ!………さすがだ………さすがだよっ、ロイド!!くかかかかっ!)
(ハア………自分の言っている意味がちゃんとわかっているのかしら?コンプレックスだったはずのものを褒められれば、普通の人なら間
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