第86話
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……!?」
セシルの答えを聞いたロイドは安堵の溜息を吐いた後再び複雑そうな表情になり、エリィは驚き
「ええ。」
エリィの疑問にセシルは微笑みながら頷いた。
「そ、その私からも一つ聞きたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
「?なにかしら。」
「………イリーナ皇妃はセシルさんの事を知って、何も口出ししてこなかったのですか……?」
首を傾げているセシルにエリィは不安そうな表情で尋ね
「フフ、特に何も。むしろ逆に祝福していくれたわ。多分、かつて共に戦った仲間でありリウイさんの側室であった”ティナ”の生まれ変わりであったから何も言わなかったんだと思うわ。その点に関しては私の生まれ変わる前の人に感謝ね。」
「そうですか……………」
セシルの答えを聞いて複雑そうな表情になった。
「俺からも一ついいッスか?」
「何かしら、ランディ君。」
「ティオすけの翼の事情って一体………」
「……それは本人の口から直接聞いた方がいいと思うわ。ランディ君が抱えている複雑な過去があるように、ティオちゃんにも複雑な過去があるから。」
「!!!」
「セ、セシル姉………まさかランディが元猟兵であった事も………」
真剣な表情のセシルの言葉を聞いたランディは目を見開き、ロイドは驚きの表情でセシルを見つめ
「うん、知っているわ。リウイさんから聞いたもの。セティちゃん達を貴方たちの部署に入れるとわかった時に同僚になる貴方達の過去は一通り調べたそうでね………誰かセティちゃん達に危険がある人はいないかどうかを調べる為にだったそうなのだけど………その事でリウイさんはしばらく猟兵団の中でも最強と称されていた”赤い星座”の団長の息子のランディ君の事を警戒していたのだけど………私がリウイさんに言っておいたわ。ランディ君は信用できる人だって。」
「ハハ…………セシルさんにそこまで信じてもらえるなんて、マジで光栄ッスよ……」
(という事は私がお姉様の妹である事も知っているでしょうね、セシルさん………)
セシルの話を聞いたランディは静かな笑みを浮かべて呟き、エリィは考え込んでいた。
「………そろそろ私も夜勤があるから行くわね。何だったらこのまま朝まで寝てもらっても構わないから。それじゃ、私は失礼するわね。」
「あ、うん……お疲れ様。」
「あざーす!お疲れ様でした!」
そしてセシルは部屋を出て行った。
「………ティオ………もう少し早く気付けば………」
「考えてみれば、ヨアヒム先生の話を聞いている最中くらいから様子がおかしかったものね………それも確か……」
「悪魔を崇拝する連中が造ったっていう薬の話か………」
セシルが去ったロイド達がそれ
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