第85話
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なる叡智”………」
「な、何だかとても思わせぶりな名前ですね………」
「まあ、余りに荒唐無稽だからすぐに消えた噂話だったけどね。ただ、去年リベールの異変で奇妙な組織が暗躍していたという噂話もあっただろう?今更ながら気になってね。」
(エステル達が言っていた”結社”のことか………)
(悪魔崇拝の教団………これってエステルさんの話にあったレンちゃんが巻き込まれたっていう”D∴G教団”事件の話と似ているけど………もしかして同じ教団なのかしら?)
「―――いずれにせよ、蒼い錠剤の正体を突き止めるため、同業者には当たってみるつもりだ。ついでに、その噂についても何か続報がないか確かめてみるよ。」
「お、お願いします。」
「悪魔の力を借りる薬ねぇ………」
「……………………」
そしてヨアヒムの言葉を聞いたロイドは軽く頭を下げ、ランディは目を細め、ティオは表情を青褪めさせて黙り込んでいた。その後ヨアヒムの部屋を退出したロイド達はクロスベル市に戻る為に病院の前にあるバス停に向かった。
〜夕方・ウルスラ病院〜
「さてと、もう夕方だしバスでとっとと帰るとすっか。」
「そうだな………」
「ふふ、こういう時にやっぱりバスは有難いわね。」
「……………………」
バス停の近くまで来たランディの提案にロイドとエリィが頷いている一方、ティオは黙り込んでいた。
「ティオ………?」
「なんだティオすけ。さっきから妙に静かだな?」
「………別にそんな事は。」
ロイドとランディの疑問にティオが答えたその時
「ティオちゃん………!?夕陽でわかりにくいけど………あなた、顔が真っ青よ!?」
表情を青褪めさせているティオの状態に気付いたエリィが血相を変えて言った。
「えっ!?」
「……問題ありません。少し気分が優れないだけで………」
「おいおい。問題ないじゃねーだろ。とにかくどこか休めるところでも―――」
そしてランディが目を細めて呟いたその時
「……あ………」
ティオは声をあげた後、地面に崩れ落ちた。
「ティオ!」
「た、大変………!」
「……………………」
ティオの状態を見たロイドとエリィが声をかけたその時、なんと気絶したティオの背中から一対の漆黒の翼が現れた!
「なっ!?」
「つ、翼………!?」
「オイオイオイ………!一体何がどうなってんだよっ!?」
(ん?へ〜………大分前から感じていて、何でだと思っていたけど、あたいらと同類みたいじゃないか。クク………よく天使のラグタスがあの人間?と契約したねぇ………)
(なるほど………会った時から時折彼女からも”魔”の
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