第85話
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ルは表情を厳しくした。
「………先生?」
「もしかして何か問題がありましたか?」
一方ヨハヒムの様子を見たロイドは不思議そうな表情をし、エリィは尋ねた。
「ああ、いや………そうじゃないんだ。ふと、前に聞いた噂を思い出してしまってね………」
「前に聞いた噂………」
「どんな噂ッスか?」
「ハハ、参ったな。改めて説明するほどの話でもないと思うんだが………―――数年前、製薬業界の方面で奇妙な噂が流れた事があったんだ。とある狂信的な宗教団体が不思議な薬を造りだしたとね。」
「きょ、狂信的な宗教団体………?(なんだ………?どこかで聞いた話だな………?)」
「七耀教会やアーライナ教会の異端的な一派……ということでしょうか?」
ヨアヒムの話を聞いたロイドとエリィは不思議そうな表情をして尋ねた。
「いやいや、そんな生易しい連中じゃなかったらしいよ。何でも女神の存在を否定し、悪魔を崇拝する……そんな教団だったらしい。」
「あ、悪魔を崇拝………!?(”教団”……まさか!?)」
「なんかいきなり胡散臭い話になったな………」
「…………………………………」
ヨアヒムの説明を聞いたロイドは驚き、ランディは目を細め、ティオは呆けて黙り込んでいた。
「はは、確かに僕も突拍子もない話だと思ったが。ただ、その薬の効能というのがちょっと気になってね………―――何でも悪魔の力を借りる事で人間の潜在能力を開花させ、運すら呼び込むものだったらしい。」
「そ、それって………!」
「今回の薬物の症状と同じ………」
「オイオイオイ………!マジでルファディエル姐さんの推測通りじゃねえか………!さすがに薬で悪魔になるなんて、まだ信じ切れなかったが………」
(フン、薬で強くなるなんて、つまんないやりかただねぇ。)
(くかかかっ!俺達悪魔を崇拝するなんて、変わった教団だぜ!)
ヨアヒムの話を聞いたエリィとロイド、ランディは驚き、エルンストはつまらなさそうな表情をし、ギレゼルは陽気に笑い
「あの………ヨアヒム先生………その薬の名前は………何か聞いていませんか……?」
ティオは辛そうな表情になった後、表情を真剣に変えて尋ね
「ああ、何だったかな……そうそう、思い出した。”真なる叡智”――――そんな風に噂されていたかな。」
「……………っ……………」
ヨアヒムの答えを聞いて表情を青褪めさせ
(フン………悪魔の力を借りて”真なる叡智”とは笑わせてくれる………!)
(ティオ!?一体どうした………!)
メヒーシャは不愉快そうな表情をし、ティオの様子に気付いたラグタスは驚いた後、念話をティオに送った。
「”真
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