第85話
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において効能についても尋常ではない。筋力、集中力、反射神経、そして判断力と直感力……それら全てを高めるというのは………」
「その、まだマフィアたちがこの薬を服用していたかどうかは確かではないんですが……」
「実際、確認できてんのはあの鉱員だけだしなぁ。」
「…………イアン先生から聞いた話もまだ噂の域を出ていませんね。」
「ふむ、いずれにせよ、得体の知れない薬物であるのは確かのようだな。―――分かった。3錠ほどあずからせてもらうよ。早速、成分調査をしてみよう。」
「ありがとうございます。その………成分を突き止めるのにどのくらいかかりそうですか?」
「薬の現物もあるし、症状などの手掛かりもある。今日中には、主成分くらいは突き止められるとは思うが……逆にそれで突き止められなければ結構、長引くかもしれないな。」
「そうですか………」
ヨアヒムの説明を聞いたロイドは疲れた表情で頷いた。
「まあ、明日の午後くらいに通信で連絡させてもらうよ。それで構わないかな?」
「それで結構です。どうかよろしくお願いします。」
「ふふ、これで一安心ね。そういえば、副作用や中毒症状の可能性はどうなんでしょうか?」
「ふむ、それも調べてみないと何とも言えないんだが………念のため、その鉱員の関係者には何かあったらこちらに相談するよう伝えておいてもらえるかな?他の服用者が見つかったら同じ手配をしておいて欲しい。」
「承知しました。」
「やれやれ………どれだけ出回ってる事やら。街てそれっぽい噂もチラホラ聞いたくらいだし。」
「さすがにルバーチェに連絡するのは無理そうですが………本当に構成員が服用していたら副作用などが心配ですね。」
「うーん、確かに………セティ達が創り始めている解毒薬が早く完成できればいいんだけど……」
ティオの言葉にロイドは頷いた後、考え込み
「解毒薬?一体それはどういう事だい?」
ロイドの言葉を聞いたヨアヒムは不思議そうな表情をして尋ね
「あ、はい。実は―――」
尋ねられたロイドはセティ達が蒼い錠剤の解毒薬を創りはじめている事を説明した。
「へ〜……異世界にはそんな凄い薬もあるのか。う〜ん、”神”や”天使”がいたりと、異世界は色々凄いな〜。」
「ハハ、それは俺達も同じ思いです。それとさっき話した通りセティ達が解毒薬を開発したら、そちらにも回しますので量産化をお願いしてもいいですか?」
「ああ、構わないよ。……………………………」
ロイドの話にヨアヒムは頷いた後考え込み
(………!今、怒りの感情を感じたわね………という事はこの男が今回の事件に関して関わっている事は判明したわね………)
ヨアヒムを見つめていたルファディエ
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