第84話
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「エルファティシアさん?」
そしてエルファティシアの申し出にロイドは驚き
「私は”エレン・ダ・メイル”の”王”だったからね。いざという時用の為の色々な治療薬や解毒薬の調合を私は知っているし、調合もした事あるわ。私が知る薬の調合の中には”エレン・ダ・メイル”にしか伝えられていない秘薬だってあるわ♪」
「わあ………!」
「ぜひ、教えてもらいたいです……!」
「ええ………一体、どんな薬なのでしょうか………!」
エルファティシアの説明を聞いたシャマーラ達は興味深そうな表情になった。
「ちなみにどんな解毒薬を創ってほしいのかしら?」
「………魔人化を浄化する薬を創って欲しいのよ。」
一方ある事に気付いたエルファティシアに尋ねられたルファディエルは静かな表情で答え
「ええっ!?」
「ルファディエルさんが恐れている”手遅れ”は服用した者達が”悪魔”になってしまうかもしれない事なのですね………」
ルファディエルの話を聞いたシャマーラは驚き、エリナは真剣な表情で呟き
「………エルファティシアさんはそういう薬って知っていますか?生憎ながら私達は魔人化を浄化するほどの高性能な薬のレシピは工匠のランクの関係で、まだ教えてもらっていないんです。」
セティは不安そうな表情でエルファティシアに尋ね
「ええ、知っているわよ。」
「そうですか………それじゃあ、解毒薬の調合の時はよろしくお願いします。」
尋ねられたエルファティシアは頷き、エルファティシアの答えを聞いたセティは安堵の表情を浮かべて言った。
「というか、セティちゃん達の世界ってスゲーな………そんなとんでもない薬もあるのかよ……」
「あ、ああ………本当に彼女達の世界は驚く事で一杯だよ………」
セティ達の会話を聞いていたランディは苦笑し、ロイドは疲れた表情で溜息を吐いた。
「フム………話は決まったな。セティ、シャマーラ、エリナ、エルファティシア。事は緊急性が高い。まず解毒薬の作成を最優先にしろ。それと解毒薬の効能が服用者に効く事が分かり次第、ウルスラ医科大学に調合の仕方等を教えて、量産化を図ってくれ。事情の方は俺の方から説明しておく。その錠剤を服用しているのはガンツという鉱員だけではないから、恐らく一つでは足りん。成分調査の方は医科大学でしてもらうから、そっちの方は後回しで構わん。」
「わかりました。」
「は〜い。」
「はい。」
「わかったわ。」
そしてセルゲイの指示にセティ達は頷いた。
「ダドリー、そちらは一課でまとめた捜査報告書を今日中にこちらに回してくれ。それを元に、こいつらに今後の捜査方針を決めさせたい。」
「わかりまし
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