第84話
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スラ医科大学か?」
ロイドとティオの話を聞いたダドリーは意外そうな表情で尋ねた。
「ええ、薬学を研究している知り合いの先生がいるんです。相当優秀だと聞いているので薬の成分を突き止められる可能性は高いのではないかと。」
「フン、なるほどな………ちょっと待て。今、お前達支援課のメンバーの名前も出なかったか?」
ロイドの説明を聞いたダドリーは頷いた後、ある事に気付いて眉を顰めた。
「はい。セティ達はなんでも創る”工匠”なので薬の成分も調べられると思いますし。」
「実際、セティちゃん達が創ってくれた治療薬にお世話になっているものな♪」
「フフ、そうね………彼女達の創った治療薬の方が市販の物より効果が高いから、いつも助かっているわ。」
ダドリーに尋ねられたロイドは頷いて説明し、ランディやエリィが説明を補足した。
「フン、こんな時に冗談はやめろ。確かにディオン3姉妹は”どんな物でも創る”といわれているあのウィルフレド・ディオンの娘達だが、いくら彼の娘達とはいえ、14,5の子供が薬の成分を調べられるわけがないだろう……」
そしてダドリーが呆れた表情で答えたその時
「――――いいえ、調べられますよ。」
セティ達が部屋に入って来た。
「セティ。急に呼び戻して悪かったね。」
「いえ、緊急性があるとの話でしたので。それで………私達が薬の成分がどうとかお話しされていましたけど、一体どういう話になっているんですか?」
「実は―――」
そしてロイド達はセティ達に事情を話した。
「なるほど………それで私達にその錠剤の成分を調べて欲しいんですね?」
事情を聞いたエリナは考え込んだ後、ロイドに尋ねた。
「………それと同時にもう一つ、してほしい事があるわ。」
「ルファ姉?」
その時ルファディエルが口を出して、ルファディエルの行動に首を傾げ
「あたし達に薬の成分を調べるだけでなく、何をしてほしいの〜?」
「………その錠剤の解毒薬となる薬の作成を頼みたいのよ。」
「ええっ!?」
「な………!?」
シャマーラの疑問に答えたルファディエルの話にロイドとダドリーは驚いた。
「事は一刻の猶予もないわ。最悪の場合、服用者全員が”手遅れ”になる事もありえるわ。それを防ぐ為に解毒薬は創っておくべきでしょう?」
「一体何を考えている!?免許も持っていない者達が創った新薬を使える訳ないだろうが!」
ルファディエルの話を聞いたダドリーは怒鳴ったその時
「免許なら持っていますよ、はい。」
「あたしだって持っているよ♪」
「………これでよろしいでしょうか。」
セティ達はそれぞれ薬の取扱いや危険薬の扱い、さらに薬の調合
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