第84話
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は疲れた表情で呟き、ルファディエルは考え込んでいた。
「―――ダドリー。俺の所に相談に来たってことは上層部に不信を抱いたからだろう。それで、どうするつもりだ?」
「…………………………………正直、薬物捜査に関してはこちらでは動きようがありません。下手に動けば、今度は上層部も露骨に横槍を入れるでしょう。だが、それでは警察組織として余りに不甲斐なさすぎる………!」
「ダドリー捜査官………」
「だったら薬物捜査に関してはウチに任せてもらうしかないな。―――ロイド、エリィ。それにランディにティオ。これより特務支援課は非公式に捜査一課と協力体制に入る。身動きの取れない一課に代わってこのまま薬物捜査に当たれ。セティ達にも後でその事を伝えておけ。後、ルファディエル。俺にはお前の指示権はないが、こいつらをできれば手伝ってやってくれ。」
「はい………!」
「了解しました………!」
「フフ、頼まれなくても手伝うつもりだったわよ。」
セルゲイの指示にロイドとエリィは頷き、ルファディエルは微笑んだ。
「ふむ、その見返りだが………一課からはマフィア関連の情報を無制限で回してもらう事にする。」
「セ、セルゲイさん!?いくらなんでも極秘情報を無制限というのはさすがに………」
そしてセルゲイの話を聞いたダドリーは慌てた様子で反論したが
「別にこちらは構わんぞ?そちらが手詰まりになろうが勝手に動くだけだからな。」
「くっ………わかりました。その条件で構いません。」
「クク、決まりだな。」
セルゲイの説明を聞いて唸った後、疲れた表情で頷いた。
「いや〜、あの一課に代わってわざわざ俺らが動いてやるわけか。」
「なかなか優越感をくすぐられる状況ですね。」
そしてランディは嬉しそうな表情で呟き、ティオは静かな笑みで呟き
「……………………………」
2人の言葉を聞いたダドリーは2人を睨み
「おおコワ………」
「………くわばらくわばらです。」
睨まれた2人はふざけた様子で呟いた。
「フン、まあ仕方あるまい。こうなった以上、お前達に薬物捜査を任せるのは納得したが………今後の捜査方針はどうするつもりだ?」
「そうですね………―――何はともあれ、薬の現物が手元にありますし。どういった成分かを突き止める必要があるでしょう。」
「ふむ………だが、どうやって突き止める?現時点での情報から推測するに全く新しいタイプの薬物だ。本部の鑑識では手に余るし、上からも目を付けられやすいぞ。」
「なるほど……そうなるとセティ達と医科大学………この2つに頼った方がいいかもしれません。」
「……なるほど。あの先生に頼りますか。」
「医科大学………聖ウル
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