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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第84話
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…!」

「そ、それでは彼らもその蒼い錠剤を………!?」

「それこそ現時点ではただの憶測になっちまうがな。だが、一つ一つの点が線となり面を構築する……そんな気がしてきたんじゃねえか?」

「ええ………」

セルゲイに尋ねられたロイドが頷いたその時

「………憶測ではなく、恐らく確定だと思うわよ。」

「ルファ姉。それって一体どういう………」

ルファディエルがロイドの傍に現れ、ルファディエルの言葉を聞いたロイドは驚いてルファディエルを見つめた。

「貴方達に言っても理解できないかもしれないけど………いいかしら?」

「ああ、頼む。」

「………”魔”の気配よ。」

「”魔”??」

「どういう意味ッスか?」

ルファディエルの言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、ランディは尋ねた。

「わかりやすく言えば”悪魔”の気配よ。ルバーチェ商会の建物を見張っていたルバーチェの構成員にあのガンツという鉱員……そしてその錠剤から同じ”魔”の気配を感じたわ。」

「ええっ!?」

「あ、”悪魔”!?」

「確かに”天使”のルファディエル姐さん言うと納得できるッスが………いくらなんでもクスリで”悪魔”になるなんて、ちょっと信じられないんスが………」

そしてルファディエルの話を聞いたエリィとロイドは驚き、ランディは納得した様子で頷いた後、真剣な表情で言った。

「普通ならそうね。でも昔からさまざまな方法で”悪魔”を召喚したり、”悪魔”の力を宿して”魔人”になる”外法”は存在しているわ。昨日の”僧院”の出来事を考えれば、薬物で”悪魔”になる方法があってもおかしくないでしょう?」

「あ………」

「………”悪魔”が出て来た魔法陣か………」

「フム…………………………………」

「…………………………………」

ルファディエルの説明を聞いたエリィとロイドは月の僧院で現れた”悪魔”や悪魔が現れた魔法陣を思い出し、セルゲイは目を細めて考え込み、ティオは辛そうな表情で黙り込んでいた。

「それともう一つ。以前貴方たちが逮捕したアーネスト………彼からも同じ”悪魔”の気配を感じたわ。彼も恐らくその錠剤を服用していたと思うわ。」

「ええっ!?ア、アーネストさんが………!そ、そんな………」

「………言われてみれば奴の身体能力も凄かったよな………」

「ああ。加えて言えばあの時のアーネストはガンツさんのように錯乱していたからな………」

ルファディエルの話を聞いたエリィは驚いた後信じられない表情をし、ランディとロイドは考え込んでいた。

「………ただ、どの道考えた所で正直、支援課だけでは手に負えない状況かもしれません。特に薬物の件に関しては一課に連絡する必要がある
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