第83話
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。」
「そ、それは………」
そしてティオの推測を聞いた町長は驚き
「中毒症状に後遺症………まあ、色々と考えられそうね。」
「ええ、薬物による被害で一番怖いのはそこだと思います。」
「………わかった………思慮が足りなかったようだ。ロイド君、お願いする。」
グレイスとロイドの話を聞いて考え込んだ後、重々しい様子を纏ってロイドを見つめて言った。
「………はい。」
そしてロイドはガンツを起こさないように注意して懐などを探って行った。すると
(………………これは……………)
なんと蒼い錠剤が入った小さなビニール袋がガンツの懐に入っており、それを見たロイドは真剣な表情をし
「そ、それは………」
「おお、女神よ………」
「まさか本当にあったなんて………」
(馬鹿なっ!?薬が”魔”を放っているだと!?)
(………なるほどな。あの薬を服用していたから、この男から”魔”の気配が感じられたのか………)
(やっぱり薬物だったわね………しかもあの錠剤からは”魔”の気配も感じるわね………という事は………)
それを見たエリィは驚き、町長は嘆き、グレイスは信じられない表情をし、メヒーシャは驚き、ラグタスはロイドが持つ薬を睨み、ルファディエルは目を細めて考え込み
「綺麗な色をしてやがるが………いったい、どんなクスリなんだ?
「……………………………」
ランディは目を細めて呟き、ティオは真剣な表情で黙り込んでいた。
「―――まだこの薬が原因と決まったわけじゃない。ひょっとしたら何か持病の薬かもしれないし。町長、ガンツさんに持病は?」
「………知る限り無かったはずだ。もちろん断言はできないが………」
「わかりました。……この薬はいったんこちらで預からせて頂いても?」
「ああ………よろしくお願いする。だが、どうか………!どうか事を大きくするのは………!」
ロイドに尋ねられた町長は頷いた後、ロイドに嘆願し
「ええ、ガンツさんの名誉には配慮させていただきます。ガンツさん自身についてはそちらにお任せしても………?」
嘆願されたロイドは頷いた後町長に尋ね
「ああ………任せてくれたまえ。もし目を覚ましたら改めて話を聞いてみるつもりだ。」
「ええ、よろしくお願いします。」
町長の答えを聞いて頷いた。その後ロイド達は町長をガンツが泊まっている部屋に残して部屋を出た。
「―――ふう、それにしてもクロスベルで薬物疑惑とはねぇ。珍しいこともあるもんだわ。」
「そうなんスか?てっきりマフィアあたりが色々扱ってると思ってたんだが。」
部屋を出た後呟いたグレイスの言葉を聞いたランディは意外そうな表情をした後、目を細めて
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