第83話
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たのに………」
「町長さん………」
ベッドに寝かされたガンツを嘆きながら見つめている町長をエリィは心配そうな表情で見つめていた。
「しかしまあ、とんでもない暴れっぷりだったよな………まさか俺とロイドの2人がかりで取り押さえる羽目になるとは思わなかったぜ。」
「ああ………正直、物凄い力だった。」
「………………………………」
「ねえ………これは率直な印象なんだけど。その人、何か危ないクスリでもやってるんじゃない?」
「な………!?」
「そ、それは………」
「マジかよ!?」
そしてグレイスの言葉を聞いた町長とエリィ、ランディは驚いてグレイスを見つめ
「あら、ロイド君とティオちゃんはあたしと同意見かしら?」
見つめられたグレイスは2人に尋ねた。
「………それは……………」
「………あまり滅多な事を言うつもりはないんですが………可能性はあるかもしれません。」
尋ねられたティオは言いよどみ、ロイドは一瞬戸惑ったが、真剣な表情で言った。
「ば、馬鹿な………薬物なんてあり得るものか!ただの普通の鉱員だぞ!?そんな物に手を出すはずが―――」
「でも、こちらに来てから半月近く経ってるんでしょう?相当ミラも儲けていたはずだし、そこに付け込まれた可能性は無いとは言い切れないのでは?」
「い、いい加減にしたまえ!君はクロスベルタイムズの記者という話だったな………憶測で記事を書いたりしたら厳重に抗議させてもらうぞ!?」
「あー、別に記事にするつもりは無いんですが。」
一方グレイスの推測を聞いた町長は信じられない表情をした後グレイスを睨んだ。
「―――ビクセン町長。念の為、ガンツさんの私物を確かめても構いませんか?」
「ロイド君、君まで!?」
しかしロイドの提案を聞いた町長は信じられない表情でロイドを見つめた。
「決め付けるつもりはありませんが色々と符号する事も多いんです。あの暴れ方、凄まじい力、そして変ってしまった性格………過去、幾つかあった薬物事件と似たような反応が見られるんです。それに、比べものにならないくらいギャンブルの腕が上がったのも………」
「………クスリのせいで知覚が異常に過敏になったせいかもしれねぇな。それで相手の心理を読み取ったり、カンが働いてたのかもしれねぇ。」
「………そうですね。多分、わたしが賭け事をすれば、他の人よりも有利になるはずです。」
「ティオちゃん………」
「……悪ぃ。んなつもりじゃ無かったが。」
「いえ、気にしてません。―――町長さん。ガンツさんの名誉のことを気にするのはわかります。でも、もし本当に何らかの薬物だった場合………このまま放置しておいたらどんな危険があるかわかりません
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