第82話
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呟いたその時
「うふふん。その理由、知りたい〜?」
グレイスがロイド達に近づいてきた。
「グ、グレイスさん………!?」
「アンタもいい加減、神出鬼没な姉さんだな………」
グレイスの登場にロイドは驚き、ランディは呆れて溜息を吐いた。
「フッ、それが記者魂ってモンよ。それじゃ、例によって例のごとく、ギブ・アンド・テイクといきましょ♪そこのジャズバーで待ってるから♪」
そしてグレイスは近くにある酒場に入って行き
「………どうするの?」
「まあ、聞くだけ聞いてみよう。喋り過ぎないように注意する必要はありそうだけど。」
「………ですね。」
グレイスが酒場に入った後、ロイド達は相談し、グレイスを追うように酒場に入り、先に席について飲み物を頼んで飲んでいるグレイスに話しかけた。
「おっ、来たわね。早速だけど、黒月襲撃とラギール商会襲撃について知ってる事を喋ってもらおうかしら?ツァオ氏やチキ氏から色々と話を聞いたんでしょ?」
「いきなりですね………」
「というか、何故わたし達とセティさん達が黒月とラギール商会を訪ねた事を知っているのですか?」
グレイスの話を聞いたロイドは呆れ、ティオはジト目で見つめながら尋ねた。
「いや〜、朝一番で話を聞いてツァオ氏とチキ氏に取材を申し込もうとしたら黒月にはダドリーが現れちゃって、ラギール商会にはエマっていう一課の刑事が現れちゃったて聞いてさぁ。どうしたもんかと様子を伺ってると君達が後から入って、ラギール商会の方の見張りを頼んでいたレインズ君からはセティちゃん達が後から入っていったて聞いてね。そうしたらダドリーが苦虫を噛み潰したような顔を出てきてその後、君達も思案顔で出て来て、セティちゃん達の方も大体同じような感じだって聞いたわけ。こりゃあ色々聞いたと思わない方がおかしいでしょ?」
「なるほど……そういう事でしたか。」
「どちらにしても、捜査上の情報を簡単に洩らす訳にはいかないのはご存知かとは思いますが………?」
「もちろんわかってるってば〜。だからギブ・アンド・テイクじゃない。ガルシア氏についての情報、知りたくないの?」
エリィに尋ねられたグレイスは笑いながら頷いた後、口元に笑みを浮かべて尋ねた。
「それは………」
「相変わらず、美味しいエサをちらつかせてくるのが上手いよな。」
グレイスに尋ねられたロイドは驚き、ランディは溜息を吐いた。
「例の”競売会”の顛末も色々と聞いてるわよ〜?ルバーチェがヘマをやらかして議長のご不興を買ったらしいけど………そのあたりの状況と合わせて色々と知りたくな〜い?」
「はぁ、わかりました。ただし、ツァオ氏とチキ氏の話は全て仄めかされた非公式のものです。
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