第82話
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があったってのによくもノコノコとこの場所にツラを出せたもんだなァ?」
「くっ………言い訳はしません。あなた達との手打ちについてはキーアとエルファティシアさんに関する事だけですから。」
「クク、わかってんじゃねえか。手打ちの件を盾に、勘違いして乗り込んできたら叩きのめしてやる所だったぜ。」
「………………………………」
(くかかかっ!それはそれで面白そうだな!敵の本拠地を襲撃するなんて、面白い事間違いなしだぜ!)
「フン、物騒なオッサンだな。」
不敵な笑みを浮かべて自分達を見つめるガルシアをロイドは黙って見つめ、ギレゼルは陽気に笑い、ランディは鼻を鳴らした。
「……てめえらがコソコソと嗅ぎまわっている理由はわかってる。だが、その件について俺から話すことは一切ない。とっとと消え失せろ。」
「くっ………」
ロイド達に忠告したガルシアはルバーチェの建物に向かい始めた。
「―――1つだけ、教えてください。もし、あなたが武装した敵の本拠地を攻略するとしたら………正面から力任せで行きますか?」
するとその時、ロイドの言葉を聞いて、ロイド達に背中を向けながら立ち止まった。
「ハッ、まともな猟兵団ならそんな作戦は絶対に立てねぇな。可能な限り有利な状況に持ち込んで最低限の被害で最大の戦果を狙う。そうだろう………”闘神の息子”?」
ロイドの質問を聞いて立ち止まって黙り込んだガルシアは鼻を鳴らして答えた後、ランディに言った。
「その名で俺を呼ぶんじゃねえ。………だがまあ確かにそれが猟兵の流儀ってヤツだ。」
ガルシアの言葉を聞いたランディはガルシアを睨んだ後、ガルシアの説明を補足し
「……そうか。―――ありがとう。答えてくれて感謝します。」
それらを聞いたロイドは頷いた後、静かな笑みを浮かべてガルシアに言った。
「クク………おかしなガキだぜ。ただまあ、ここから先は不用意に立ち入らねぇことだ。マジで死ぬぞ、お前ら。」
ロイドの言葉を聞いたガルシアは口元に笑みを浮かべた後、ロイド達に警告し、建物に向かって行った。
「何だか、少し様子が変だったな。張りつめているようで、どこか力が抜けてるような………」
(………諦め………後悔………不安………そういった感情が感じられるわね………さて………一体何があったのかしら?)
ガルシアが去った後、ロイドは戸惑った様子で呟き、ルファディエルは考え込んだ。
「……そうね。言ってる事は物騒だったけど殺気は感じなかったし……」
「少し疲れているような、そんな感じもしました………一体、何があったんでしょうか?」
「チッ………らしくねえツラしやがって。」
そしてロイドの言葉に頷くかのようにエリィ達が戸惑いの様子で
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