第82話
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そうか………ありがとう。課長に報告したら溜まっている支援要請を始めてくれ。俺達はこれから聞き込みを始めるから俺達の代わりに支援要請の片づけを頼むよ。」
「わかりました。」
そしてロイドは通信を止め
「もしかしてセティちゃんから?」
「ああ――――」
エリィ達にセティ達から聞いた話を伝えた。
「………黒月とだいたい話は同じでしたね。」
「でもまさか”闇夜の眷属”とも対等にわたりあえるなんて………」
「けどまあ、ラギール商会は黒月と違って、静観に徹するみたいだな………この情報は俺達にとってかなり重要だな。」
ロイドの話を聞いたティオは静かに呟き、エリィは驚きの表情で呟き、ランディは口元に笑みを浮かべて呟いてロイドを見つめ
「ああ。………それじゃ、裏通りに行こうか。」
見つめられたロイドは頷いた。その後ロイド達は裏通りに向かい、ルバーチェ商会の建物を物陰から見つめた。ルバーチェの建物の入り口付近には多くのマフィア達が殺気立っており、今にも攻撃しそうな雰囲気をさらけ出していた。
〜裏通り〜
「やっぱり普段より見張りが多いみたいね………」
「しかも、想像以上に殺気立ってる感じだな………」
「焦りと興奮、警戒と不安……そんな感情がごちゃ混ぜに伝わってきます。」
マフィア達の様子を見たエリィとランディ、ティオは真剣な表情で呟き
(………どういう事だ?あの人間達からも”魔”の気配がするぞ………!)
(以前戦った時、奴等からは”魔”の気配はしなかった………それなのに何故、今の奴等から感じる………!?)
(アーネスト………ヨアヒム………ガンツ………そしてマフィア達………どうやら何らかの形で繋がっているみたいね………身体能力等の点を考えると妥当な所は薬物だけど………唯一の疑問は”運”まで強くなる事なのよね………)
それぞれの契約者を通してマフィア達を見ていたラグタスとメヒーシャは驚き、ルファディエルは目を細めて考え込み
「間違いなく”黒月”と”ラギール商会”の報復を警戒してるんだろう………しかし参ったな。あの様子じゃ、ガルシアの動向を確かめるなんてとても―――」
ロイドは真剣な表情で呟いて溜息を吐いた。するとその時
「―――俺が何だって?」
なんとガルシアが歓楽街の方面からロイド達に近づいてきた。
「ガルシア・ロッシ………!」
「チッ、デカイくせに気配を消しやがって………」
(クク、実際ランディとタイマンで戦えばどうなるのか、ちょっと興味があるねぇ。)
自分達に近づいてきたガルシアを見たロイドは驚き、ランディは舌打ちをし、エルンストは不敵な笑みを浮かべていた。
「フン、てめぇらか。あんな事
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