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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第530話】
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ても早い気がするが今は些末な問題だろう。


「シャル、大丈夫か?」

「……うん、大丈夫だけど……」


 そう告げるシャル、だが指差す先にある発光体が意思を持つかのようにシャルの周囲をふわふわと浮いていた。


「な、何よあの光……」

「発光体……ですわよね?」

「………………」


 とりあえず事態がややこしくなりそうなので黙っておく。


「美春、状況は?」

『シャルへの攻撃はもう大丈夫、でも次はラウラへの攻撃を開始したみたい』

「篠ノ之や未来、美冬の様子は?」

『今は安定してる、攻撃も一人一極集中って感じかな』


 一人一極ならその子の救助を優先すれば大丈夫――俺はそう思うとダメージが残る身体を押して黒いドアノブに手をかける。


「ま、まって、ヒルト!」

「……シャル?」

「……気をつけて、ね?」


 シャルの言葉に、俺は笑顔で応えるとそれをみた鈴音達が――。


「シャルロット! あたしたちだってヒルトの事が心配なんだから!」

「そ、そうですわよ! 見送るなら、三人でですわよ!」

「そ、そうだね。 ……じゃあ、改めて――」


 三人呼吸を合わせて言葉を口にした。


「「「気をつけてね、無理は禁物!」」」


 その言葉を受け、俺はドアノブを回し、扉の向こうへと消えていった。

 光が視界を覆うその瞬間に少女の囁き声が聞こえた。


『貴方が誰かを守る事によって、他の子を傷付ける結果になる。 ……責任は取れるの?』


 そんな言葉が聞こえるも、俺の中では今はラウラの救出の事で頭がいっぱいだった。
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