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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第530話】
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が更にあやふやなものに――彼女が何者なのかが不明な中、偽者一夏は叫ぶ。
「シャルロットに……何してんだよお前は!!」
そう言い襲い掛かってくる一夏、一瞬で間合いを詰め、腹部に三連撃叩き込むも、それを腕で何とかガードする――じんじんと痛みが走るなか、一夏の追撃は止まない。
明らかに本人よりも遥かに強い偽者一夏の一撃――間合いを見極め、大振りの技の隙に此方も拳を叩き込む。
双方の戦いは明らかに俺が圧される形になっていく。
先のセシリアの時のダメージが残ってる中、更にダメージが蓄積されていき、一撃の重さがミシミシと骨が軋みを上げた。
「こ、んのぉぉぉッ! 偽者にやられてたまるかよ!!」
「シャルロット、今俺が助けるからな!」
「う、く…………ひ、ると……! お、かあ……さん……!」
室内は俺と一夏の争いでぐちゃぐちゃになり、シャルは苦しそうに俺の名と母親を呟く――そして。
「……これ以上、娘を傷つけられるのを黙って見ていられないわね。 ……シャルロット、貴女の成長した姿を見られて、お母さん嬉しかった」
そう言い、立ち上がるとシャルロットの母親の身体が光を放つ――その時、俺の脳裏に響き渡る声。
『ワールド・パージ内に異物が二つ――これは――』
目映い光が室内を包む――怪盗姿の偽者一夏はその光を浴びると身体を構築していた光の粒子が四散、弾けて消し飛んだ。
その光が収まる――部屋の中心に居るのは身体から光を放ったままのシャルの母親の姿だった。
その身体からは光の粒子が溢れていて、徐々に足下から崩れていく。
「どうやら、今ので力を使い果たしたみたいね」
「……貴女は」
「……うふふ、この子の母親よ。 ……勿論信じるかどうかは貴方次第――今回の事を、利用させてもらったって意味では君の敵になるのかな?」
「え?」
敵という言葉に僅かに身構える俺だが、彼女はクスクスと口元を手で覆って笑った。
「うふふ、身構えなくてもいいわよ? ……志半ばで、シャルロットを一人残して私は死んじゃったからね、今回の出来事……シャルロットが見る夢を守ると共に、私自身の欲も出ちゃったって感じかな」
虚空を見上げる母親――既に膝辺りまで消えかけていた、そんな中シャルが目を覚ます。
「あ、あれ……ぼ、く……」
「あらあら、お寝坊さんね、シャルロット」
「……え? ――――お、母さん……?」
さっきまでの記憶がないのか、シャルは驚きの表情を浮かべていた。
「ふふっ、久しぶりね、シャルロット」
「お、母さん……お母さん、お母さん!!」
瞳に浮かべた涙
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