第62話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「もしかして一人は撃たれた運転手さんかしら?」
エリィの答えを聞いて残念そうな表情をしている師長にランディとレンはベッドに寝かされている男性達に気づくと尋ねた。
「ああ………ウチの警備員とバスの運転手さ。あの黒服たちに撃たれて………一応、応急手当は済ませたよ。」
「そうですか……セシル姉や他の人達はやはり病棟の方でしょうか?」
「ああ、ちょうど仕事中だったし、かなりの人間が病棟にいるはずだ。あたしは丁度休憩中でこっちに来ていたんだが……くっ、こんな大変な時に病棟から離れちまうなんて………」
ロイドの質問に答えた師長は悔しそうな表情をした。
「師長さん………」
「……安心してください。セシル姉や患者さん達は俺達が絶対に助けます!!」
「師長さん達はどうかケガをされた方を診ていてあげてください。」
「わかった………よろしく頼むよ!」
師長に指示をしたロイドとエリィは仲間達と共に再び、探索に戻り、時折襲って来るマフィア達を気絶させて、さまざまな場所に監禁されていた患者や医師、看護師達を次々と確認して行ったがセシルだけは見つからず、ロイドは焦る気持ちを抑えながら病棟の屋上に到着した。するとそこには驚くべき光景があった。
「なっ!?あれは………!」
屋上に到着し、ある方向を見つめたロイドは血相を変え
「おい、ヤバイぞ………!」
「いえ――――大丈夫よ。」
ランディは厳しい表情で叫んだが、セシルと一緒にいる人物に気づいたレンは冷静な表情で答えた。ロイド達が見つめた方向―――そこには今まで見た事がない得体のしれない魔獣達に囲まれたセシルと男の子を庇うかのような位置で法剣とボウガンを構えているアーシアがいた!
「ひっ……セシルおねえちゃん………」
「大丈夫、大丈夫だからね………」
魔獣達を怖がっている男の子をセシルは優しく諭し
「私がすぐに片付けるから安心してね。――――去りなさい、不浄なる者達よ。貴方達がいていい世界はここではないわ。」
アーシアも魔獣達を警戒しながら優し気な口調で男の子に声をかけた後気を引き締めて魔獣達に警告し
「「「「―――――!!」」」」
アーシアの警告に対して逆上したかのように咆哮を上げた魔獣達が一斉にアーシア達に襲い掛かろうとしたその時!
「―――遅い。刃よ、行けッ!まだまだっ!」
アーシアは法剣の刃を飛び回らせた後ボウガンから次々と矢を放ち
「―――奥義!ヘヴンサウザンド!!」
止めに飛び回っていた刃が戻って元の姿に戻った法剣に膨大な法力を溜めて巨大な光の剣と化した法剣で薙ぎ払って魔獣達を全て滅した!
「セシル姉ッ!!」
「あら………」
「ロ、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ