1部分:第一章
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なく卑しく汚らわしいのだから」
「卑しく汚らわしく生きるしかないか」
「それしかないのだな」
「そうだ。そうするしかないのだ」
そのケンタウロスの言葉だ。項垂れたまま。
「ではだ。そうして生きよう」
「そうだな。卑しく汚らわしくな」
「嫌われて生きよう」
「愛されることなぞも止めずに」
「疎まれていよう」
仲間達もこう話してだ。そのうえでだった。
酒に溺れ粗野に振る舞いだ。女を追い回して生きていった。彼等はその生まれの卑しさを常に感じながらだ。誰からも嫌われて生きていた。
だがその彼等にも一人の賢人がいた。その名をケイローンという。彼はケンタウロスではあっても賢明であり人格も見事だった。彼だけはケンタウロスであってもそうだった。
ケイローンはケンタウロス達の長老でもある。その彼がだ。自暴自棄になり今は野原で酒に溺れている彼等の前に来てだ。こう言ったのである。
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