第61話
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「ちょ、ちょっと待ってください。ひょっとして………ヨアヒム先生がアーネストの?」
ダドリーの話を聞いて驚いたロイドは信じられない表情でダドリーに訊ねた。
「ああ、主治医という訳だ。その時は、さすがウルスラ病院の医師だと感心したものだったが………………………」
「…………………………………」
ダドリーの説明を聞いてある事に気付いたロイドは自分同様ヨアヒムに”何かがある事”に気づいたダドリーと共に黙り込み
「………わかりました。本人にそれとなく当たってみます。」
「ああ、そうしてみろ。とにかく時間は有効に使え。―――またこちらから連絡する。」
そしてダドリーとの通信を終えた。
「…………………」
「ど、どうしたの?変な話をしてたみたいだけど………」
「あの秘書の人とヨアヒム先生が何か関係あるんですか?」
通信を終えて黙り込んでいるロイドが気になったエリィとティオはそれぞれ訊ねた。
「ああ………」
ロイドはダドリーからの情報をエリィ達に伝えた。
「そ、それは………」
「ちょっと待てって感じだな………考えてみりゃあ、あの時の秘書野郎の態度と馬鹿力はどう考えても………」
「鉱員のガンツさんのケースとそっくりかもしれませんね。しかもその主治医だった人がヨアヒム先生というのは………」
「灰色どころか、真っ黒と自分で言っているようなものねぇ。」
ロイドの情報を聞いたランディ達がそれぞれ真剣な表情になっている中レンは呆れた表情で呟き、ロイド達と共に黙り込んだ。
「ちょ、ちょっと病院の受付に確認してみるわ。あれからヨアヒム先生がどこかに出かけていないか――――………」
「ああ、頼む。」
ヨアヒムの現状を調べる為にエリィはエニグマで病院に通信をしたが、コール音が続くだけで誰も出なかった。
「……駄目、出ないわ。話し中というわけでも無さそうだけど……」
エリィが通信を止めるとロイド達は互いの顔を見合わせて黙り込んだ。
「―――遅れているバスに連絡が付かない病院……そして新たに判明した意外な人間関係ですか……」
「さすがにちょいとばかり、お膳立てが整いすぎてねぇか?」
「ああ――――じきに日も暮れる。急いでウルスラ病院に向かおう。バスとすれ違ったら呼び止めてそのまま乗せてもらえばいい。」
「ええ………!」
「……………」
ロイドの提案にエリィが頷いている中レンは厳しい表情で黙ってウルスラ病院がある方向を見つめていた。その後ロイド達はウルスラ病院に向かって、街道を進んでいると停車しているバスを見つけた。
〜ウルスラ間道〜
「あ……!」
バスを見つけたロイ
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