闇の支配者(笑)+ストーカー&ボッチ=末期
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べるイースナ。
「イースナちゃん、ちょっとええか?」
そうして―――行き成り、メガ・ネプチューンが問うた。
……その声は真剣で、先までの遊びは何処にも無い。
「何でグラトニーとか、あの炎の奴の話とかせえへんかったん? 結構重要な問題な筈やけど」
それは間違いようも無く、単純感情種達の事を言っていた。
確かに脅威でしかない彼等について説明しないなど、士気の低下を防ぐため以外には特に理由が見当たらない。
それに一時的に危害がそがれるとしても、何も知らないよりはマシではなかろうか……そう考えて、メガ・ネプチューンは進言したのだろう。
「あいつ等に関してはま、まだ早い。対抗できないのにお、脅えていても……無駄、だから」
「まぁ、イースナちゃんがボコボコにやられる相手やし、どうしようもないのに気張ってても仕方ないのは分かるんやけど―――でもそれって同時に、他の皆を犠牲にして様子見するって事やろ?」
「……必要な犠牲だから、り、理解してメガ・ネ」
「だからその略し方止めてって」
必要な犠牲と言う言葉を、何の感慨も無く発したイースナに、メガ・ネプチューンの瞳の発光が微かに弱まった気がした。
「それに今大事なのは……何時か本当の私があの人の前で、わ、笑えるようになる事」
「なら他に人で練習せんと……」
「笑えるのは……あの人の前だけでい、良いから」
またも微かに光が弱まるが、イースナはそれが目に入っていないのか頓着しない。
「が……頑張ろうメガ・ネ。支配者として、この世界に眼鏡を、ひ、広げてやる。体も心も全てをし、支配してやるんだから……」
「そうやな」
眼鏡が世界を揺るがすという、前代未聞の珍事が、今脅威としてツインテイルズの目の前に迫っていた。
だが―――
「[アアアアァァアアァァァ……]」
「……ギ、ギチチ、ギチ……!!」
「“――――ッハ””……カハァ……”」
―――本当に『脅威』と言えるのは、果たして彼女の方なのだろうか……。
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