闇の支配者(笑)+ストーカー&ボッチ=末期
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が切れたとばかりに肩を怒らせ、ダークグラスパーは大股で会議室を出て行った。
少なくとも、今怒られるべきは彼らではないと思う。
そんな粘っこい空気から解放された同情すべき彼等は、腰が抜けたみたく膝をつくのであった。
彼等にとっての脅威は、まだ一時的に去ったばかりだ。
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「イースナちゃんはホンマに友達作りが下手やなぁ……」
部屋へと戻り、ダークグラスパーからイースナへ戻った彼女へ、アイドル声優の様な女性の声が掛けられる。
まさか女性型エレメリアンなのかと顔を向ければ―――おそらく、絶句必死な物が其処に佇んでいた。
何せそこに居るはエレメリアンと同等の巨躯、ふくらはぎの方が太い脚、ツインテールを模した飾り、そして金属で形造られる『ロボット』だったのだから。
そんなロボットが少女声で、しかも頑張ってキャラを作っている感満載の関西弁で喋るモノだから、驚かなければウソだろう。
「あ、あいつらがいけないん、だもん……ちっちゃな女の子のフィギュア握りしめて、私のアドレス何か身向きもしない……い、嫌な奴等」
眼は忙しなく動いて一点を見つめず、時折切れてつっかえる言葉は明らかに口癖でも何でもない。
「というか、何でウチも紹介しててくれなかったん? 内は皆とすぐ仲良うなれるから大丈夫やで?」
「あいつ等は人間の女に興味ないから……あなたに親近感がわくだけ……だから、だ、駄目なの」
「そうやって距離取っとったらアカンて。こっちから歩み寄らんと」
「私は歩み寄ってる、もん。……あいつ等の方が……」
……客観的に見てイースナは歩み寄ってすらいないし、そもそもの歩み寄り方が間違いなのだが、それに気付こうとはしない。
いや、気が付けたならこうはなっていないだろう。
「しゃーないなぁ……なら、ホレ」
そう言ってロボットが差し出したのはQRコードの描かれたシール。
そのコードの中身は、間違いなくイースナのメールアドレスだ。
「これを好きな物と一緒に渡せば、きっと好感してくれる。自信持って実行するんや」
「好きな物……」
それなら好都合だろう、何せ部屋中にエロゲーが有るのだ。
己々好みの属性を抜き出したものですら、容易にそろえられる筈だ。
「流石メガ・ネ。頼りになるモテ女」
「その略仕方止めてて言うとるやろ。メガ・ネプチューン=Mk.Uて格好いい名前あるんやし」
「……長い」
「それ名付け親が一番言うたらアカン台詞やで!? しかも一代目なのにMk.Uって何でやって突っ込みも戦闘け入れてるのに!」
一頻り漫才のようなやり取りを交わした後、コミュニケーションが苦手な物特有の卑屈な笑いを浮か
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