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寄生捕喰者とツインテール
闇の支配者(笑)+ストーカー&ボッチ=末期
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四心《ビー・テイフル・ハート》の戦士……! あの方直属の部隊の……!!」
「スパロウギルディ殿、あの方とは……?」

 一人の戦士の問いにスパロウギルディが応えようと振り向き―――しかしその口は(つぐ)まされる。
 行き成り昆虫戦士達が傅いたかと思うと、恐らくはその《あの方》であろう者が、ゆっくりと靴音を立て入室して来た。

 その者の姿に、皆が再び絶句する。

 何故ならば、其処に佇む“それ”は、何とダークグラスパーであり―――



 見紛う事無き《人間》の姿をしているのだから。

「ツインテイルズ!? 黒の戦士が現れたのか!」
「それともまさか、グラトニーと同類か……!?」

 そう思ってしまうのは無理もない。何せグラスギアを纏ったダークグラスパーの姿は、ツインテイルズと酷似している。
 更に一対の角やマント、尻尾の存在が、グラトニーの様な異質なエレメリアンをも連想させたのだから。

「否、我が名はダークグラスパー。アルティメギル四頂軍が一つ美の四心を開いたが得る者であり、アルティメギル首領の意思を伝える者!」

 その言葉で疎らだったざわめきは、部屋中へ一気に広がった。

「これよりこの舞台はわらわが指揮を執る! これは首領様の決定、故に反論など許さぬ!!」

 不遜さをたっぷり交え、ダークグラスパーはそう言いきる。
 どうやら単純感情主の存在が知られていなかった理由は、まだ彼らと顔を合わせていなかった為らしい。

 ……だが彼等は元来、人間と争う者たち。
 顔御合わせたとて、当然素直に歓声で迎え入れられる筈も無い。

「畏怖の対象たるダークグラスパーが貴様のような小娘だと!? ふざけるな! 信じられるものか!!」
「ツインテールの美麗さ、見事なる造形、それは認めよう! しかし落ちぶれた我らとて、人間に手綱を握られるほど墜ちてはいない!!」

 爆発の如く膨れ上がり飛び交う彼等の怒号を……しかし意も返さず、ダークグラスパーはスパロウギルディの方へ歩いて行く。

「ツバメよ……かつて見た覚えある顔だが、まさか今の指揮官はお主か?」
「はっ。ドラグギルディ様の参謀であったが故。しかしあなたが直々に指揮を取られるとは」
「理由は知れておろう。ポーンばかりでキングを取るなど、正しく愚の骨頂だからのう」

 最後の一言はスパロウギルディへではなく、明らかに周りへ向けて放たれた物だった。
 だからか、一度は熱の冷えたホール内が一触即発の空気に包まれる。

 しかし彼女の対応は、また変わらなかった。

「不服ならばわらわに反旗を翻してみればよい……誰でも良い、属性力を奪って見せよ」

 一見、昆虫型エレメリアンも連れずに無防備に歩いて行く彼女だが、裏を返せばそれだけ
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