闇の支配者(笑)+ストーカー&ボッチ=末期
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れを仕入れたのだ!」
「責任者は誰だぁ!!」
今目の前で行われている騒乱は……第三者が目撃していたならば、思わずつっこみが抑えきれなくなる光景だった。
何せ大の男達が散ったい女の子のフィギュア片手に、本気で乱闘を起こしているのだから。
……ロボットホビーで遊ぶ子供なのか、コイツらは。
そんな見苦s―――けたたましい騒動の中に、他二名ほど混ざっていない者が居る。
一人目は先のオウルギルディ、もう一人は……古参の将であるスパロウギルディだった。
「最早、此処までかもしれんな……」
そりゃあフィギュア片手に馬鹿騒ぎをしているから当たり前―――などと言った理由では(残念ながら)なく、彼が悲嘆しているのは戦士達の目の輝きに合った。
これまで幾度も世界へ侵攻してきた、彼だからこそ分かる。
同じ騒ぎを起こすにしても、フィギュアを持つにしても、観賞するにしても……あのツインテールを絶対に手に入れてやる! と言う、強き輝きが彼等の目の中へ常時灯っていたのだ。
だが今はどうだろうかと言われれば、スパロウギルディの答えは一つ。
―――輝きは殆ど失われている―――
これに他ならない。
……傍から見れば輝いてようが無かろうが、ロリコンな変態共の乱痴騒ぎ以外の何物でもないけども、スパロウギルディの見る景色は違う。
戦意など失い、体裁を取り繕う為だけに会議を行うその様は、もう末期寸前以外の何物でもないのだ。
加えて今回の会議はグラトニーを完全無視。
一番に警戒して然るべきものを省くなど、怖れから目を逸らし逃げ続けるのと同義。
それは戦士にとって、一番恥ずべきものだと言うのに……。
(……これまでか)
手を組み沈黙するスパロウギルディが、力なく瞳を閉じた。
「一同、控えよ!!」
「「「!?」」」
その諦観の空気を、そして乱闘の熱気を、たった一言で何者かが消し飛ばす。
その場には似合わぬ女性の声であったのだから、寄り彼等の動きを止めるには効果的だった。
「な、何奴!?」
ホールの入口……そのには見慣れぬ戦士が仁王立ちしていた。
今まで総二達の世界を襲っていたアルティメギルのエレメリアンは、誰も彼もが動物の造形だった。
脊椎無脊椎に関わらず、一定の法則性を持っていたのだ。
されど入口に立つ彼の姿は―――“蝶々”。
更に後ろから現れる“蟷螂” そして蟻。
三将共に、今まで一度も出てきてはいなかった、『昆虫』の姿を持っている。
誰もがその異質さの戸惑う中、いの一番に声を上げたのはスパロウギルディであった。
「まっ、まさか彼は、アルティメギル四頂軍が内一つ|美の
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