闇の支配者(笑)+ストーカー&ボッチ=末期
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に何かなかったのだろうか?
……銃撃主体なのに前に出るとか、出撃回数が少ないのに早くも仲間に迷惑を掛けまくっている事とか。
「恐らく敢えて辱めを自らに課しているのではないか?」
「なんと! アルティメギルの五大試練を、この者は戦中に実行していると!?」
「深き覚悟を持った戦士だとは……侮れぬ」
実際は露出狂のドMが脱ぎたくて脱いでいるという、某・稲妻11も吃驚の超次元理論なのだが、そんな考えに行きつく彼らではない。
……いや行きついて欲しくも無いが。
「ブルーとイエローについて、充分に研究が出来た。そして理解したぞ……やはりテイルレッドを存分に探求すべきだとな」
「うむ! 正にその通りだ!」
「十二分に時間を掛けねば、彼女の魅力を深淵まで理解できぬのだからな」
再び始まるテイルレッド観賞会。
半泣きの姿がアップになり、『おおぉぉおおぉぉお……!!』と数時間前と何も変わらない野太い声が会場を満たす。
……そしてグラトニーが地味に省かれていた。一番に研究すべきは捕食者である彼女だろうに、何故また観賞会が開かれているのやら。
やはり“可愛い”が一番なのだろうか……やっぱりお馬鹿なのか。
数時間にも及ぶテイルレッド観賞会もやっと終わって、次は如何やら配給品を配るらしく、戦闘員がエッサホイサと矢鱈大きな箱を持ってきていた。
「これより闘いに備え、テイルレッドフィギュア1/20を皆に支給する! 順番に並ぶが良い」
ゴッツい怪人達がピシッと両手を揃えて達、お行儀よく律義に一直線に並ぶ。
その余りに矛盾した様は、何とも滑稽かつ茫然となる様相を醸し出している。
……というかフィギュアで一体どうやって闘いに備えると言うのか。脚の部分で相手の目を突き、眼つぶしでもするのだろうか?
実に地味である。……否、そもそも決まる訳無かろう。
やがて彼等全員の目の前に、実に良い笑顔をしてテイルレッド(のフィギュア)が佇む。
……この状況を限界まで耐えていた人間が見たら、嘲笑っているようにしか見えないだろうが。
しかし悲しいかな、機械で精密に作られてはいれども、仕上がりには個々でバラつきがあった。
「まてい! 我がフィギュアを見よ!ツインテールの塗装が不完全ではないか!」
「何を贅沢な! 俺のフィギュアなど目の位置がずれておるのだぞ!」
―――なら騒がず返品でもしてください。
「よ、鎧の淵に墨を入れて立体感を出さぬなど……! 何と言う手の抜きようか!!」
「ええい誰か筆を貸せい!! 自ら手直ししてくれるわ!!」
―――なら叫ばずさっさと塗って下さい。
「俺のフィギュアはダメな部分が多過ぎる……何故こ
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