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寄生捕喰者とツインテール
闇の支配者(笑)+ストーカー&ボッチ=末期
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「美と言う言葉がこれほどに似合う者など、他におるまい……!」
「否、美と言う言葉すら陳腐で有るぞ……彼女にとっては」

 これだけ聞くと一国の王女や、世界一の美女でも見ているかのように思えてしまう。

 されど言わずもがな、画面に映っているのは紛う事無き 幼女(テイルレッド)その人。
 幼女が大剣をブンブン振り回し、またファンに抱きつかれ泣きだす。
 ゴッツい男どもが涙を流さんばかりに打ち震え、また眼を血走らせて凝視している。

 別に剣を使っているからこうしよう、彼女の弱点は此処だろうか、だのと作戦を考えているなら良い。
 だが作戦とは名ばかりのテイルレッド観賞会である―――しかも二時間延々と。
 更には同じシーンのループやMADもあり、どれは繋ぎ目がかなり自然な出来栄え、所謂一つの神編集動画となっていた。

 ……武器すら研がず、一体何に労力を費やしているのだろうか、この変態共(アルティメギル)は。

「次にテイルブルーだが……」

 仮に総二(テイルレッド)本人が居たなら精神的被害で発狂しそうな動画が漸く終わり、ツインテイルズの内が一人・愛香(テイルブルー)の名前が挙がった。

 平時で有ればグラトニーに次ぐ戦力を誇り、力と技を十二分に備えた、言うまでも無い強敵。
 ツインテール属性も高く、侮りを持って挑むなど愚の骨頂と言える相手だ。
 何よりアルティメギルに容赦がないのは言わずもがななのだし、ツインテールに拘り過ぎて視野が狭まるテイルレッドよりも、ある意味警戒すべき者だと言えよう。

 つまり、彼女の動画こそ凝視して然るべき―――

「早回しで構わぬな」
「是非も無し」
「うむ、異論は無い」

 ―――でも普通に十倍速ボタンが押された。
 戦力的被害は普通に大きいのだが、まさか如何でも良くなっているのだろうか。
 ……それとも単に愛でる要素がないからか―――即ち阿呆か。

 音も無く早送りの音だけが耳に入る中、ツインテールは良いのにな、と言った呟きだけが漏れ聞こえる。

「次は新たなる戦士、テイルイエロー……コイツはまた癖者の様でな」

 雨霰に雷の銃弾を撃ち放つイエローの姿が大写しになり、流石に新参者だからか早送りはしなかったものの、代わりに非難の声が彼方此方(あちこち)から上がった。

「何と! 何故脱ぐのだ!」
「絶対領域を愛する私からすれば、最早魔神の体現者に他ならぬ!!」
「しかも恥じらいがまるでない……これをどう愛せと言うのだ!」
「邪道め! 頬を周知で赤らめないとは何事ぞ!!」
「これ程まで祝福(ツインテール)を受けておきながら、何故進んで溝沼へ捨てるのだ……!」

 ―――如何も情緒が欠片も無い脱衣を非難しているご様子。
 他
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