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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第80話
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ゃっていたカーリアン様にも手伝って頂いてようやく撃退できたのです………」

「嘘っ!?」

「この間、戦った時はそこまでの身体能力はなかったのに一体どうやって………」

チキの話を聞いたシャマーラは驚き、エリナは驚きの表情で呟いた後考え込んだ。

「……もう一つお聞きしたいのですがよろしいでしょうか。」

「はい。」

「………今後はどうなされるおつもりですか?リウイ様に今回の件を報告して、新たな”店員”を雇ったり、襲撃した相手を報復したりするのでしょうか?」

「ご主人様に報告はしますが………特にその予定はありません………私達が動かなくても………他に動く方々がいるでしょうし………ご主人様からも………大規模な戦いや市民の方を巻き込むような戦いは必ず避け………徐々に弱らせるようにとの指示を受けていますので………」

セティの疑問を聞いたチキは静かな表情で答え

「!それって………」

「”黒月”でしょうね………」

チキの話を聞いたシャマーラは驚き、エリナは真剣な表情で呟いた。

「………話してくれてありがとうございます、チキさん。今日の所は失礼しますね。」

「はい。また何かあれば、遠慮なく訪ねて来てください……………」

そして考え込んだ後言ったセティの言葉にチキは会釈をして答え

「それじゃ、私達はこれで失礼しましょう。」

「またね〜、チキさん。」

「失礼します。」

「それじゃあね。」

セティ、シャマーラ、エリナ、エルファティシアはチキに声をかけた後部屋を退出しようとしたが

「あ………エルファティシア様、少しよろしいでしょうか………?」

「私に?………何かしら?」

セティ達が退出した後、立ち止まって振り向いてチキを見つめ

「一つ確認したいのですが………エルファティシア様はヴァイスハイトという方のお知り合いだそうですが………」

「え、ええ………それがどうかしたのかしら?」

チキに尋ねられ、戸惑った様子で尋ね返した。



「……そのヴァイスハイトという方ですが………どうやら新たな生を受けられたようなのです………」

「なっ………ヴァイスハイトが!?それ、本当!?」

チキの話を聞いたエルファティシアは驚いた後血相を変えて尋ねた。

「………はい………”影の国”の件が終わって一月程すると………メンフィル帝国の帝都の城………ミルス城に………一人の女性のルーンエルフの方と共にそのヴァイスハイトという方が………ご主人様を訪ねたようなのです………………かつて”影の国”で共に戦ったご主人様達と会う為に………だったそうですが………」

「嘘………ヴァイスハイトが……!………ちょ、ちょっと待って!今、ルーンエルフと一緒だって言っ
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