第79話
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んだがね。どちらも最近、大きな損失を出して非常に困っていたそうなんだが………ここ数日で、耳を疑うほどの素晴らしい業績を上げたらしいんだ。特に証券マンの方は………まるで未来が見えていたかのようなツキとカンで株を売買したらしい。」
「それは………」
「どこかで聞いた話だな………」
イアンの説明を聞いたロイドとランディは真剣な表情で呟いた。
「はは、もちろんただの偶然だろうけどね。ただ、聞くところによるとその2人の態度もあからさまに横柄になったという話でね。少し気になってしまったんだ。」
「確かに気になりますね………」
「ふむ………イアン先生。その2人の身元について詳しい情報はわかりませんか?」
「ああ、その気になればすぐに調べられるだろうが………念のため確かめておくか?」
「ええ、できれば。」
「課長………何か気がかりでも?」
イアンに依頼したセルゲイの行動を見たロイドは尋ねた。
「ま、こういう稼業をしてたら情報は多いに越したことはねぇ。意外な所から事件の解決の糸口が掴めるかもしれねぇしな。お前達にわかりやすい例で言えば、ルファディエルの功績がその例になっているだろ。」
「確かに豊富な知識を持つルファディエルさんが私達の知らない知識や情報を持っていたから、解決できた事件もいくつもありましたしね………」
「旧市街や脅迫状の件なんかもそうだったよな。」
そしてセルゲイの答えを聞いたエリィとランディは納得し
「なるほど………(兄貴も言ってたな………捜査の決め手は、カンと足による情報集めだって………実際、それをルファ姉が実行していくつもの事件を解決しているしな………)」
ロイドも納得した様子で頷いていた。
「さてと、私はこれで失礼しよう。君達も、気になる事があったらいつでも相談してきてくれたまえ。出来る限りの協力はさせてもらうよ。」
「イアン先生………ありがとうございます。」
「その時はどうか、よろしくお願いします。」
その後ロイド達は夕食を取って、明日に備えてそれぞれ休み始めた………
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