第79話
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でしたか。」
「珍しいですね。先生がいらっしゃるなんて。」
「ああ、セルゲイ君に少し聞きたいことがあってね。他の用事もあったついでに足を運んだというわけなんだ。」
「他の用事、ですか?」
イアンの話を聞いたロイドは不思議そうな表情をした。
「ああ、端的に言うとキーアの身元についてだ。」
「も、もしかして………」
「何かわかったんスか!?」
そしてセルゲイの話を聞いたロイドとランディは血相を変えて尋ねた。
「いや………残念ながら。ギルドにも依頼したそうだが私もセルゲイ君に頼まれて他の可能性について調べていてね。残念だが――――いや幸いと言うべきかその可能性は無いとわかったんだ。」
「他の可能性………ですか?」
「ああ………数年前の話なんだがな。カルバード共和国を中心に子供が拉致される事件が相次いだことがあったんだ。」
「子供が拉致……!?」
「そ、それって………」
自分の話を聞いて血相を変えたロイド達を見たセルゲイは一息ついた後、説明を始めた。
「詳細は省くが………かなりのデカイ事件でな。カルバードだけじゃなく、周辺諸国にも被害が及んでいた事から国際的な捜査体制が組まれる事になった。この捜査体制には、各国の軍隊、警察組織、遊撃士協会、最後にはメンフィル帝国が協力した。」
「え………それって………」
「まさか”D∴G教団事件”ですか!?」
セルゲイの説明を聞いたエリィは驚き、ロイドは血相を変えて尋ねた。
「なっ………!?」
「……………どこで耳にした?その教団の名や事件を。」
ロイドの言葉を聞いたイアンは驚き、セルゲイは目を細めてロイド達を見つめて尋ねた。
「実は……………」
そしてロイド達は創立記念祭にあった出来事の中でのコリン捜索でレンに関わり、その後に訪ねて来たエステル達からレンの事情を聞き、その話の中で”D∴G教団事件”が関係していた事を説明した。
「…………なるほどな。あの事件に関わった”剣聖”の子供であり、今では公式上最高ランクであるA級の正遊撃士である”ブレイサーロード”達なら知っていてもおかしくはないかもしれんな。」
「ちょ、ちょっと待ってください!”剣聖”ってまさか………!」
「”百日戦役”で窮地に陥っていたリベール軍を立て直して、エレボニアを追い払っていうあの”英雄”ッスか!?」
事情を聞いて溜息を吐いて呟いたセルゲイの言葉を聞いたロイドは驚き、ランディは驚きながら尋ねた。
「ああ、そうだ。”剣聖”カシウス・ブライト……………彼が当時の事件の指揮を取っていてな。あの事件の解決は彼の働きが大きかった。」
「まさかエステルがあの”剣聖”の娘だなんて………」
「
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