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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第78話
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がオレのことを………?ヒック………いったい何の用だってんだ?」

「アンタ、こっちに来たまま2週間も連絡取ってねえんだろ?失踪したんじゃないかってえらく心配されてたぜ?」

「それで私達が捜索を引き受けたんです。」

ロイドの話を聞いて首を傾げているガンツにランディとエリィが説明した。

「ヒック、なるほどなぁ。よかったじゃねーか。ちゃんと見つかってよう。クク、とは言ってももうオレはマインツなんざ帰るつもりはねぇんだが………」

「そ、そうなんですか?」

「一体どうして………」

ガンツの話を聞いて驚いたロイドはティオと共に尋ねた。

「ガハハ、決まってんだろ!?オレは手に入れたんだ!天才的なギャンブルの腕をな!腕やカンだけじゃねえ!女神の幸運もオレ様のもんだ!誰があんな田舎町に戻ってセコイ穴掘りなんぞやるかっての!」

「そんな………」

「おいおい………」

ガンツの説明を聞いたエリィは信じられない表情をし、ランディは目を細めてガンツを睨み

(………どういう事だ?あの男からも”魔”の気配を僅かながら感じるが………)

(あの人間だけでなく、あの人間の服のどこかからも”魔”の気配を感じるが、一体これは………)

(……………………)

それぞれの契約者の身体を通して見ていたメヒーシャとラグタスは眉を顰めてガンツを見つめ、ルファディエルは真剣な表情で黙って考え込んでいた。

「その、いいんですか?みんな心配しているんですからせめて町長さんには連絡を………」

一方ロイドは溜息を吐いた後、真剣な表情で提案したが

「るせえ!オレに指図すんじゃねえ!クク、もう一儲けしたらミシェラムにでも行くか………おい女ども!週末あたりにテーマパークに連れて行ってやるぞ!宝石店とブティックで、何でも好きな物を買ってやる!」

ガンツはロイドを睨んで怒鳴った後、口元に笑みを浮かべ、自分の両脇にいるホステス達に提案した。

「わ〜、ホントですかァ!?」

「ふふっ………楽しみにさせてもらうわ。」

ガンツの提案を聞いたホステスたちは喜び、ロイド達は表情を引き攣らせ、そしてロイド達はガンツが泊まっている部屋を退出した。



「………駄目だな、あれは。完璧に舞い上がってやがるぜ。」

「ああ………」

「残念だけど、町長さんに状況を伝えるしかなさそうね。私達が説得するというのも筋違いでしょうし……」

「そうですね………本人の意志もありますし。」

「……………………」

「………ロイド?何か気になることでもあるの?」

黙って考え込んでいるロイドの様子に気付いたエリィはロイドに視線を向けて尋ねた。

「いや………ちょっとね。元々、ツキもカンもない、下手の
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