第78話
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力もないと大儲けは難しいかもな。」
町長の説明を聞いたロイドは苦笑し、ランディは納得した様子で頷き
「それならば、ひょっとして街で借金をして、ギャンブルにつぎ込んだ挙句返せなくなって、失踪した恐れもあるのでは………?」
「確かにありえそうだね〜。ギャンブル好きの人が破滅する時によく聞くパターンだし。」
エリナは真剣な表情で言い、シャマーラは頷いてエリナの説明を補足し
「……実は私達の方もそのあたりを疑っていてね。もしそうだった場合、どう連絡を取ればいいのか……」
2人の話を聞いた町長は頷いた後、考え込んでいた。
「―――わかりました。この件はお任せください。とりあえず、カジノを始め、ガンツさんの寄りそうな場所を聞き込みしてみましょう。」
「ありがたい………どうかよろしくお願いする。何かわかったら私の家に通信で連絡してもらえるかね?」
「ええ、それでは番号を控えさせていただければ……」
その後町長の家の通信番号を控えたロイドは仲間達と共に町長の家を退出した。
「もう夕方か……そろそろクロスベル市に戻った方がよさそうだな。」
「そうね……今日中に聞き込みくらいはしておきたいところだし。ノエルさん、お願いできる?」
町長の家を出たロイドの言葉にエリィは頷いた後、ノエルがいる方向に振り向いて尋ね
「ええ、お安い御用です。それでは車両の所に戻りましょう。」
尋ねられたノエルは頷いた。その後装甲車が駐車されている場所に向かったロイド達は装甲車に乗り込んで、ノエルの運転によってクロスベル市の中央広場まで送ってもらった。
〜夕方・中央広場〜
「―――今日は本当にありがとうございました!ご恩は近い内に必ず返させていただきます!」
「はは、大げさだなぁ。」
「ま、なかなか興味深い体験をさせてもらったぜ。」
「あの遺跡―――”僧院”についてだけど……一応、クロスベル大聖堂に相談してみた方がいいかもしれないわね。」
「……そうですね。アーティファクト絡みであれば他にどうしようもありませんし。………ちなみに七耀教会の中にある”星杯騎士団”という組織がアーティファクト絡みに一番詳しいと思いますよ。わたしも以前、アーティファクト絡みでその組織に所属してる方達にお世話になりましたし。」
(………そういえばティオちゃんは”影の国”という場所で”星杯騎士”のリースさんと出会っているから、当然知っているだろうけど………正直、このクロスベルに”星杯騎士”が来訪するのは難しいんじゃないかしら?)
「なるほど………わかりました、副司令と相談してそのあたりの対応は考えてみます。皆さんの方は……これから街で聞き込みですか?」
エリィとティオの提
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