第零話 終わりの日
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しても、交渉の余地はあった!先に仕掛けたのはお前らだ!!」
『カムイ!』
「っ!?レイか!?」
『フリーダムは俺に任せろ!片腕のMSじゃ無理だ!』
「………クソッ、任せた。」
割り込んで来たレイのレジェンドに任せ、一度撤退した。
――――――――――――――――――――――
「チッ、とうとうここまで……。」
左腕の交換と応急処置を終えた俺は再び出撃した、が、もうメサイアその物が戦場と化していた。
目の前の敵をただただ屠りながら戦場を移動していくと、ほとんど大破している友軍のMSがいた。損傷が酷く、ほとんど機種の判別が出来ない。
「そこの機体、無事か?」
『カムイ……か?』
「レイ!?大丈夫か!?」
『俺は……いい。メサイアには…戻れる。……それより、シンを……。』
「シン?シンがどうかしたのか!?」
『カムイ……、シンを、シンを……頼む。』
俺にはそれが遺言のように聞こえた。
「分かった………レイ、死ぬなよ。」
それだけ言って、俺はスラスターを吹かした。不安は消えないままだった。
「退けぇぇぇぇ!!」
何機目ともしれないムラサメを斬り飛ばす。
『なんだ!?あのグフは!?』
『あの機体、あの機動……間違いない!奴は“黒き亡竜”だ!』
オープン回線からそんなやりとりが聞こえる。黒き亡竜。この戦争でついた俺の渾名だ。
「邪魔なんだよォォォ!!」
俺は何かよく分からない焦燥に駆られ、ひたすらに敵機を屠り続けた。
その時だった。
「………え?」
メサイアが、堕ちたのは
「…………負けたのか、俺達は………。」
悔しさは無かった。ただ諦めにも似た何かが、静かに俺の心を支配していった。
メサイア攻防戦(仮称)戦闘結果報告
カムイ・クロセ (16)
乗機:ZGMF―X2000 グフイグナイテッド
撃墜数39機
艦艇3隻
なお、本人に退役の意思あり。
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