暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダムSEED 終わらない戦争
第零話 終わりの日
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
しても、交渉の余地はあった!先に仕掛けたのはお前らだ!!」

『カムイ!』

「っ!?レイか!?」

『フリーダムは俺に任せろ!片腕のMSじゃ無理だ!』

「………クソッ、任せた。」

割り込んで来たレイのレジェンドに任せ、一度撤退した。





――――――――――――――――――――――





「チッ、とうとうここまで……。」

左腕の交換と応急処置を終えた俺は再び出撃した、が、もうメサイアその物が戦場と化していた。

目の前の敵をただただ屠りながら戦場を移動していくと、ほとんど大破している友軍のMSがいた。損傷が酷く、ほとんど機種の判別が出来ない。

「そこの機体、無事か?」

『カムイ……か?』

「レイ!?大丈夫か!?」

『俺は……いい。メサイアには…戻れる。……それより、シンを……。』

「シン?シンがどうかしたのか!?」

『カムイ……、シンを、シンを……頼む。』

俺にはそれが遺言のように聞こえた。

「分かった………レイ、死ぬなよ。」

それだけ言って、俺はスラスターを吹かした。不安は消えないままだった。





「退けぇぇぇぇ!!」

何機目ともしれないムラサメを斬り飛ばす。

『なんだ!?あのグフは!?』

『あの機体、あの機動……間違いない!奴は“黒き亡竜”だ!』

オープン回線からそんなやりとりが聞こえる。黒き亡竜。この戦争でついた俺の渾名だ。

「邪魔なんだよォォォ!!」

俺は何かよく分からない焦燥に駆られ、ひたすらに敵機を屠り続けた。

その時だった。

「………え?」

メサイアが、堕ちたのは




「…………負けたのか、俺達は………。」

悔しさは無かった。ただ諦めにも似た何かが、静かに俺の心を支配していった。


















メサイア攻防戦(仮称)戦闘結果報告

カムイ・クロセ (16)
乗機:ZGMF―X2000 グフイグナイテッド
撃墜数39機
艦艇3隻
なお、本人に退役の意思あり。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ